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「一気に進む円高147円台、米長期金利下げによるものでいつまでも続かない、またなお十分円安水準。落ち着いて投資活動を」

先週の152円から一気に円高147円台へ

先週末18時過ぎから昨日11/20(月)、さらには本日11/21(火)と一気に為替が4円ほど円高に動きました。
これは、昨日の記事にも書きましたが、米国長期債金利の下げによるもので、これまで溜まっていた円安エネルギーの裏返しという部分もあり、急激に動いていると思われます。

輸出企業株は下がっているが、なお十分に円安水準でいつまでも円高は続かない

ここ二、三日の動きは確かに急激で、トヨタなどの輸出関連株が大きく値を下げたことは事実ですが、なお十分円安水準です。
また、これまでも為替の円安基調については本コラムでも繰り返しみずほの唐鎌大輔氏の論説を引用して論じて来ています。円安基調はしばらく変わらないと思われます(例えば下記の既報を参照)。

日米金利差の縮小で円高には限りがある、心配無し

そして、いまいま円高に動いている日米の金利差縮小ですが、これについては、日銀がこれまで巧妙に金融政策を実質利上げで動かしてきているように
日本の長期国債の金利は0%から0.7%までに上がって来ていますので、米国の長期金利が下がったのがリセッションリスクであるならば当然日本もリセッションリスク有りなわけで日銀が下げ余地を作ってきた金利を実質利下げすれば円高は今すぐにでも止まります。
ですので、まったく心配は要りません。
こういうケースが想定されていましたので、これまで三回の日銀の実質利上げを「したたか」な金融政策変更だと私は評価してきました。

ここのところの予想は当たらずといえども結構近い

ここのところの予想を、日米とも株は下げ基調、ドル安、金利安というものにしましたが、米国の市場がなお上昇を続けていますので、そこは当たっていません。日本市場は主力輸出企業株を中心に徐々に下がって来て予想通りです。

米国については、FRBのタカ派発言があまり聞こえないためか、どうなのか、今週の米国市場の成り行きを注視する必要があると思っています。

年内の市場はその先のトレンドを占う大事なタイミングに来ていると思いますので、少しこまめに記事を書いていきたいと思っています。

よろしくお願いいたします。


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