結局、円はこれから高くなるのか、それとも安くなるのか

株式運用の世界では知らない人のいないくらい著名なバークシャー・ハサウェイ社が円建ての債券を発行したことについて、「投資の天才が、中長期的に円が安くなってく(またはもうそれほどの円高にはならない)トレンドにはいったとみた」とみる向きがあるようです。

実際には外貨建てでデット調達を行ったり、大きな海外事業を持っている場合は、為替リスクをヘッジする取引を同時に行っていることも多いので、実は通貨エクスポ

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米国は「諸刃の剣」を抜くのか?~トランプ政権にとってのドル高対策~

7月以降、米国によるドル売り為替介入の可能性がささやかれ続けています。実際、実効ベースのドル相場はこれほど金融政策がハト派に旋回しているにもかかわらず殆ど下がってこない状況が続いており、ここにトランプ大統領がいらつく理由が見出せます(だからと言ってあそこまで言うのか・・・という議論はありますが)。この辺りを以下のコラムにまとめさせて頂きました:

率直に言って現実的なプランではなく、米国にとっても

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日韓摩擦と日本経済〜観光客増減に影響する意外な要因〜

みなさま、こんにちは!エコノミストのさいますみです。おかげさまで、2冊目の著書「日常が学びに変わる 経済学の本」が刊行されました!また1冊目の著書である「30年分の経済ニュースが1時間で学べる」も一万部を超えるなど、有難いです。本当にいつもありがとうございます!

今回は、日経CNBC「昼エクスプレス〜さいますみのサイ視点〜」での話を記載していきます。隣国との関係についてはセンシティブな出来事が多

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【中国人 なぜ爆買いしなくなった?】

人民元安によって円高元安が生じて、日本で買い物するお得感が消滅したんよ。2019年4月頃は1元が17円程だったが、2019年8月には1元が15円程になった。ただし俺の予想では、長期的な人民元高に変わりなく、預貯金の何割かは人民元で持ちたい。

米中貿易戦争の行方:トランプの真意はどこにあるのか?

米中貿易戦争が、歯止めを失って拡大し始めた。
 8月23日、中国が報復措置をとり、トランプ米大統領が中国に対する追加関税措置を強化した。
 NY市場ではダウ平均株価が大きく下落。また、為替市場では、円高が進んだ。

 これまでの追加関税は、元安によってかなりの程度打ち消されている。
 今回の措置によっても元安が進行するだろうが、そうなると、中国からの資本逃避が増加する危険がある。
 元レートをいか

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米中関税合戦 - 「2人のジャイアン」が胸ぐらを掴んでの殴り合い。

トランプ大統領と習近平国家主席 - 正に「2人のジャイアン」が胸ぐらを掴んでの殴り合いになってきた。一方が殴ればもっと強く殴り返す、の繰り返しで、相手が音をあげるまで続けるつもりらしい。どちらも強いためなかなか終わらないが、いよいよ双方とも出血が酷くなってきた。こうなると、殴り疲れるまでやりきるしかないのかもしれない。

 さて、昨日(23日)の米株価はしばらく前日比プラス圏で安定推移していたが、

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なぜ親世代は住宅ローンの繰り上げ返済を勧めるのか?

ファイナンシャルプランナーの吉岡奈美です。

家を買うとき、ご両親から頭金の資金援助を受けた人もいらっしゃると思います。物件価格に対しての頭金比率が高ければ、それだけ月々の返済額が減り、家計のやりくりが楽になるし、住宅購入目的であれば贈与税の優遇も受けられるので双方にメリットがあります。

ただ資金援助と合わせて「お金を貯めて繰り上げ返済するように」という条件、というか、釘をさされた人も多いのでは

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「あの時買っておけば良かった...」 ー 雑感 @2019年、酷暑のお盆に。

暑い、とにかく暑い。最高気温35度越えはさすがに体にくる。日本もお盆休みに入り、相場も一旦お休み感もあるので「雑感」を述べてみよう。

 知り合いに「10年前、あのマンション買おうと思ったんだよなあ。あの時買っておけば良かった...」と会うたびにこぼす方がいる。気持ちはわかるし、そういう嘆きも多いのだろう。だが、いざ投資の判断となるとこれが障害になることが多い。嘆いても終わったことは修正できないか

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ドル金利市場、再び動き出す 其の3 - 「仮想通貨」への地平線。

トランプ大統領の為替政策への言及で世界的に株価が下落したことを受け、ドル金利市場ではまた大きく金利が低下。FRBに再利下げを催促する相場となっている。7月12日から8月1日への金利の低下幅もかなり大きかったが、8月7日までに更に大きく金利が低下した。(但し7日の米国市場では引けにかけて株価の反発から急上昇) ↓

金利水準としては、シミュレーションで6か月毎に0.25%づつ、0.50%まで政策金利

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リアルな通貨安戦争~1ドル=7.0元突破問題~

現実味を帯びてきた通貨安戦争
ドル/人民元相場が遂に1ドル=7.0元の節目を割り込みました。オンショア人民元(CNY)としては2008年5月以来、11年ぶりの安値、オフショア人民元(CNH)としては過去最安値となります。人民元急落を受け、2015年8月11日の「チャイナショック2.0」を想起する市場参加者も多く、金融市場は株・為替・債券の主要資産市場を中心に大荒れとなっています。元安に応じて為替操

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