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「今日の上げ相場について」

 今日7/20(水)の日経平均の上げは700円を超えた。この状況に対するロイターの[マーケットアイ]が面白いし、ある意味事態を穿っているとも言えるので取り上げてみます。

まず今日の上げの直接的原因はもちろんニューヨークの大幅な上げです。

1)来週に迫ったFRBの利上げが1%でなく0.75%に落ち着きそうなこと、

2)ネットフリックスの好決算に連想され2Qの企業決算が下振れしないとの見方、

3)さらにはヨーロッパでロシアからの北海経由ヨーロッパへの「ノルフドストリームⅠ」が再開されるという欧露融和の機運

などから、「行き過ぎた悲観の修正が続くのではないか」との期待から買われた模様です。

 本欄ブログでも一週間前ほどから申し上げている、年初からウクライナ戦争と続いた状況から市場が変わってきていることが現れてきていることから、この論調も基本的には是としたいと思っています。

 ただ細かいことを言えばこの辺りの情報を吸い上げてコメントを発しているのがいつも強気の野村證券氏である点は注意が必要です。実際まだまだ本格上昇に向かう状況ではなく、8月のジャクソンホールFRB議長講演、9月のFRBの利上げなどの状況により徐々に明らかになってくる蓋然性が高いと思います。従って短期的にはやや上げがあるにしても近々は下げる可能性も高く、慎重に情勢を見極めていく必要かあろうかと思います。

 最後に慎重なことを申し上げましたが、欧露融和の機運については今後の世界の動き、ひいては相場に与える影響は大きく、このことの示す意味は重いかもしれません。引き続き注視することが必要です。


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