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【2023年度 6本目】岩手、自園自釀ワイン紫波、モンドブリエ2020

紫波という地名の読み方は、関連することがなければ、馴染みのないものになるとは思いますが、「しわ」と呼びます。

古代史の北方経営が好きな方は「志波城」という名前で憶えられているかもしれませんが、坂上田村麻呂が阿弖流為(アテルイ)を下したのちに、建造された経営拠点が「志波城」です。それがいつ「紫」の字があてられるようになったのかは、まだ調べたことがないです。

私の故郷は盛岡から30キロほど北に進んだところで、紫波とは距離があるのですが、母方の故郷である遠野に行くついでに寄ることがあります。有名なエーデルワインや高橋葡萄園にも、寄ることができるので、この道はおすすめです。

汚い字ですが、地理的には車ならばまあ近場の行動範囲内といえます。

396号線はワイナリー通り

モンドブリエは山梨県果樹試験場で交配された新しいハイブリッドです。シャルドネとカユガホワイトがかけられてベト病の耐性が強いようです。そういった強さだけではなく、香りにも特徴があります。

色は、グリーンがかった薄いイエロー。粘度はあまり強くないです。

香りはライチ、マスカット香、白い花。とにかく華やかな香りで、気持ちも華やぎます。ハレの日の食事の食前酒として飲みたいものです。くれぐれも深夜にこっそり飲む酒ではありません(笑)。

アルコール度数は10°。とはいえ、そこまで重くなく、それがこの香りにマッチして、スルスルと飲める感じです。

味わいは、メントール系の清涼感に甘みよりの果実味がまず感じられて、渋みと酸味が追いかけてくる感じ。柑橘系の後味が、食欲を増進させます。ミネラルが加われば、もっと立体的に感じられるかもしれません。ただ旨味は十分あり、この新品種の可能性を感じさせます。

実は、今日、子どもの塾に送って行った時に、その近隣にある埼玉県の日本ワインの聖地の一つ「小宮酒店」さんに寄り、購入したのがこのモンドブリエ。

小宮酒店さんは、日本酒、日本ワインのみならず、希少なスコッチなどを小分けした瓶の販売で有名。そちらのラインナップも凄かったです。もう一本購入したのはウッディファームのホリデーエンジェルブラン2021。これも期待大。

モンドブリエ

岩手のワインもなかなかだと思いますし、モンドブリエもこれからの品種だと思いますので、ぜひ味わってみてください。値段は2800円くらい。香りが華やかなので、デートなんかに向いてますよ!

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