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喫茶店と古代メキシコ 〜2023.08.14〜

代替旅行2日目は、都内の美術館、博物館を巡る、という企画を立てた。

ルート1 東博(全部)→科博(全部)
ルート2 科学技術館→国立近代美術館→科博特別展

科博特別展は18:00入館の予約チケットをとっていたので外せない。

8.14は月曜だけれども、集客が見込めるので例年開館しているので、それを利用することにする。

移動が大変だろうと、ルート1になった。

朝食は浦安のボンティフル・コーヒーにすることにした。

8:00スタート。開店早々に行ったら、すでに1組テイクアウト待ちをしていた。

高層マンションの一、二階に店舗が入っていて、その二階の角部屋。

店内、割と広い。

メニューを見て、カウンターで注文して、先払い。

コーヒーは酸味とフルーティーさのある飲み口。

これは何と言ったか…。洒落た朝ごはんだった。

開けると結構ボリュームがあって、美味しかった。

妻はこれ。これは俺にも作れるぞ。

風雨が強まる中、上野に最低限の荷物だけ持って、GO。

ほんと、久々の上野行きだね。

駐車場から上野公園に上がっていく階段で、轟音が聞こえたから、何かと思ったらものすごい勢いの雨が降っていた。

しばらく待つこと10分くらいで、晴れ渡った。

東博までダラダラと。

寺の息子だった後輩が働いているはずなんだけど、その後輩ももう40代後半だとすれば、実家に帰って寺を継いでいるのだろうか。高知の人。

雨上がり。

案外空いていると思ったが、平成館は混雑。

古代メキシコ展。

マヤ文明について、少しくらい知らないといけないな。

私にとって遺物だけの世界は難しい。記号も少しあるとはいう。

写真は撮っていいとのこと。

造形がやっぱり独特ですな。

アメリカ大陸では、ネイティブアメリカンが部族社会は作っても、王権のようなものを発生させるまでには至らなかった。しかるに、メソアメリカ文明は、独自の王権を発生させ、暦や文字なども発達させた。鉄器の開発までには至らなかったことと、他文明との隔絶が、後にスペイン人らによって征服されるきっかけになるわけだけれども、その隔絶された独自文化の発展の仕方が、面白いと言えば面白いのだと思う。

帽子がかわいい。

デカいツバのある帽子は、何となくアメリカ南部やメキシコのそれを思い起こさせるが、マヤの頃からそれに似たものがあったんだとすると面白い。

なぜか顔の表情だけがリアルになっていく。こういう人いますよね。

アステカ文明になると、かなりリアリズムになりますね。日本でいうところの南北朝時代ごろの像は、やっぱり顔がリアル。こういう人、やっぱりいますよね。

神様はみんな体育座りしてるんですよね。

それがかわいい。

巻貝を加工して作った楽器らしく、それにメキシコの古代文明らしい造形の装飾。

ジョジョですね。

この造形美はやっぱりメキシコの古代文明ならではですよね。

あとはやっぱり生贄の文化。これはなかなか難しいものがありますね。近代人としては。

生贄から捧げ物へ、という発展は文明の進展とともにあるわけだけれども、異国の侵入による大量の死という経験がなかったがゆえに、美学としての死が発展したんですかね。殉死のようなものですからね。

そして、マスクですかね、メキシコ古代文明の粋は。

マスクって、人が人ではないものに「成る」ときの、記号のようなもので、化粧だと落とすの面倒だし、実際に加工してしまうと戻れないから、その折衷案として作り出されたんじゃないかなと思う。

和辻哲郎のエッセイに「面とペルソナ」というものがあって、私はこれが好き。川端が『山の音』で、能面をあれこれいじるくだりがあるけれども、こうした異界との交通のための変身という側面からも、以前書いたエッセイの例証となるんじゃないかと思った。

そして赤の女王。装飾品だけ盗掘されずに残っていたなんて結構すごい。

この赤の女王の夫のブツは、今回は来ていないらしい。

でもポスターとかには真ん中に載ってるね。

もうこれだけでお腹いっぱいでしょう?

2時間かかったよ、ゆるゆると見ていくのに。

このあと駆け足で常設展。

法隆寺宝物館の方のレストランで、食事。

メキシコ展にちなんだパフェを食う。

ここから、科博の常設展を見て、特別展の「海の生き物」を見ましたよ。

すでにパフェの時点で私の体力は潰えており、ベンチでグダっと寝てましたよ。

海は、写真撮ってもいい場所も多かったが、元気がなく写真撮れず。

戦利品はダイオウイカのTシャツ。

スネイルフィッシュのも買った。

ダイオウグソクムシもデザインして、ダイオウシリーズがあったらいいね。

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