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【二十九、三十】 葛藤と焦りと希望。前に進め。前に進め。

クリープハイプ/二十九、三十

いつかはきっと報われる
いつでもないいつかを待った
もういつでもいいから決めてよ
そうだよな だから「いつか」か

誰かがきっと見てるから
誰でもない誰かが言った
もうあんたでいいから見ててよ
そうだよな だから「だれか」か

29歳、30歳。
人生の中でいろんなことに葛藤する時期。
仕事、友人、結婚。
あぁもう30歳になるのに「何者」でもない。
自分には何もない。
思っていた大人ではない。
周りはきっと、もっと、いい人生を送っているのに。
僕も毎日頑張っているのに。

葛藤してる一人の人間を描いた歌詞。
同じ年齢でなくとも共感してしまう人が多いのではと思う。
僕もその一人だった。
19歳から20歳になるときは”希望”にあふれているのに。
現実を知ってしまった。
自分のことも知ってしまった。
希望に溢れた毎日ではない。

焦りと、だるさ。今と未来。
このままでいいとは思ってない。
けど、明日は今日と同じことをする一日。
僕は何も変わらず、変えられず、歳だけ重ねてしまった。
「いつか」何かが変わるはず。
「だれか」きっと評価してくれている。

その考えさえも、”大人になった”ということかもしれない。

他人任せで、楽な方に進んでしまうのが人間で。
人生において、慣れ、刺激の無さはネガティブな方向に考えが傾いてしまうものかもしれない。

あーなんかもう恥ずかしい位いける様な気がしてる
ずっと誰にも言わなかったけど今なら言える

「おれ、やってみるわ」

前に進め 前に進め 不規則な生活リズムで
ちょっとズレる もっとズレる 明日も早いなぁ


今まで言えなかった
小さな決意や意見、夢を口に出して
歪でも、「いつか」でも「だれか」でも
前に進んでいく。進んでいる。僕らは。


クリープハイプ『二十九、三十』



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