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出産の痛みはどんな感じか

私は、妊娠中、出産の痛みが怖くて仕方ありませんでした。いよいよおなかが大きくなってくると、「もうがんばって自分で出すか、手術で出すしかないんだな…」と逃げ場がないような気持ちになったのを覚えています。陣痛~出産の体験談を書いてみますので、私と同じように出産を恐れているプレママさんに参考にしていただければと思います。

陣痛は、最初はおなかのはりが規則的に来ることから始まりました。おなかのはりは、別につらくないけど、おなかがぱーんと張っている状態です(私は最初、赤ちゃんの頭がぐりぐり押してきているのかと思ってました。そんな大きいわけない、と助産師さんに笑われてしまいましたが)。臨月になるとときどきおなかが張るようになりましたが、休んでいれば自然によくなっていました。それがしょっちゅうくるようになり、間隔がだんだん狭くなり、張りがしだいに強くなります。そして「え、大丈夫?おなか破裂しない?」というくらいになってきて、張りすぎて苦しい感じがでてきます。このあたりで10分間隔になってきたので、電話連絡して産院へ。でも、同時におしるしと思われる出血があり下着を汚してしまい、(今思えばそんなのほっといてよかったのですが)予洗いしたり、忘れ物がないか入院グッズを確認していたらけっこう時間がたち、病院に着くころには痛みはかなり強くなっていました。おなかの張りがきて、それが苦しいほどになり、それが弱くなると生理痛みたいな腰の鈍痛がきて、おしりのほうに移動して、ぬけていく、という感じ。このころには痛いときはゆっくり深呼吸をしないとつらいくらいでした。
そうこうしているうちに2時間くらいたち、横になっているのがつらくなってきて、うつぶせになってクッションを抱え込む姿勢に。これ書くと、出産が怖くなってしまうかもしれませんが、陣痛中はクッションをかみしめてしまうほど痛かったです…。でも、このころにはだいぶ出産が進行していたのか、助産師さんがつきっきりで腰をさすってくれ、それでかなり助けられました。「いきみたい」気持ちがでてきたのもこのころです。本当に、便秘のとき排便したいような感じで、それをがまんするのは、どう力をいれていいものかわからず、つらかったです。そして、励ますためだろう助産師さんの、「あと2-3時間くらいで産まれそうよ!がんばって!」というセリフ笑
「まだそんなにかかるのか…」とぐったりしたのを覚えています…。
でも結局それくらいかかりました。陣痛が来たらクッションを噛んで痛みをこらえ(このころは深呼吸する余裕がなくなってました)、痛みが去ると疲れのためかうとうとして…を繰り返し、助産師さんが「そろそろかな」と内診をして、「いきんでいいよ!」とGoサイン。
ああ自分も動物なんだな、と思ったのですが、体のしたいようにさせると自然にいきむことができました。よく出産の痛みを「鼻からすいか」と例えますが、私はまんま「おまたから地蔵のあたま」がでてくる、と感じました。このままいきむと地蔵の頭が私のおまたを裂く、と思うのですが、もう陣痛がつらいし疲れてきたし、裂けてもいいからもう終わらせたい、という気持ち。助産師さんが産科医を「そろそろです」と呼ぶなか、あっというまに赤ちゃんがでてきました。そのあと「ちょっとおなか押すね~」と言われ後産、胎盤を出しましたが、もうまったく痛みを感じませんでした。
で、産科医が間に合わなかったので会陰切開ができず、予想どおり会陰が裂けてしまい、縫うことに。出産前は会陰切開、会陰縫合もすごく怖かったんですが、ちくちくしてああ縫ってるんだな、くらいでまったく大丈夫でした。そんなことより、とにかく陣痛のつらさから解放された…が正直な気持ち。赤ちゃんに会えた喜びと同じくらい、陣痛が終わった喜びが大きかったです。
しかしその喜びの束の間、翌日全身筋肉痛+会陰の痛みで、円座を手放せない日々が始まるのでした…。

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