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気狂い達に花束を

気狂い達に遭遇する確率が異常である。 ここで気違いと呼称しないのは気狂いたちに対するせめてもの気遣いだ。 気狂いというとみんなどんな人を想像するのだろうか。 電車の路線内に侵入し自分の思想を大声で叫ぶ人。 コンビニや居酒屋の店員さんに理不尽な要求をする人。 ごった返す人混みで手当たり次第ぶつかっていく人。 本当に様々な気狂い達がいると思う。 しかし、気狂い達に遭遇する事はあっても実質的な被害を被った経験のある人は少ないのではないだろうか。 私は何故だか気狂い達に矛先を向け

    • すき家の牛丼

      終電から始発までの間に行く牛丼屋が好きだ。 朝まで飲んだ帰りの締め、しこたま麻雀打った日の帰り、午前3時に襲ってくる魔の食欲、それら全てを暖かく包み込む余白が真夜中の牛丼屋にはある。 その日の予定を全て消化した午前2時、聴き慣れた電子音と共に店に入ると、外国人の女性店員とスーツを着た若い女性がなにやら口論をしていた。 聞こえてくる話の断片を繋ぎ合わせるに、牛丼を頼んだのにも関わらず豚丼が入っていたという事らしい。 外国人の女性店員は必死に頭を下げ、拙くも一生懸命な日本語で女

      • ターミネーター2という映画

        ターミネーター2という映画をご存知だろうか。 意思を持った機械、通称スカイネットが人類に対し核戦争を起こし、人類の大半が息絶えた「審判の日」。それを回避するため未来の人類の指導者であるジョンコナーを迫り来る敵から守り、未来への希望を託すという映画だ。 私自身、時代をときめく名作と呼ばれる映画からレンタルビデオ屋の奥底で埃を被りながら今か今かと出番を待っているような映画まで本当に様々な映画を観てきた。 だがしかしこの映画を超える作品に未だ出会えていない。 もし仮に今まで

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