沖縄の野草 野草デビュー 140 ゲットウ(月桃、サンニン)

ゲットウの花

今回帰郷してあっちこっちで野生化しているゲットウを見て感激。
へぇー!ゲットウってこんな生えかたしてるの?(知らなかった)
5月なのでゲットウの花も満開でたわわ。
花を見て子供の頃を思い出しました。そう言えば口に入れて噛んで鳴らした思い出が微かにあります。

ゲットウは沖縄のハーブ・薬草として特別な葉っぱだと思っています。
旧暦12月8日の沖縄では毎年「カーサームーチー」の伝統行事が行われます。
ゲットウの葉にもち粉を包んで蒸したカーサームーチー。無病息災を祈って頂きます。

「ゲットウは野草」としての認識が全くありませんでした。
兄に宿泊先の南城市ユインチホテルへ送ってもらった車内から、道端にわんさか繁っているゲットウを見ながらも写真も撮らず💧💧💧

手前の大きな葉っぱは里芋の仲間田芋かな?

ゲットウは野草だったの?

那覇の賑やかな場所で育ったので野草のゲットウを知らなくて、行事前の数日に市場で山のように積まれていたことしか知りません。
いや、生えているのを見ていたけれど知らなかったというのが正解かもせれません。

去年沖縄好き猫好きのお友達からゲットウの植木を頂きました。4月に外へ出したので

寒さに負けて育たない
枯れそうな葉っぱを干乾しせずに1cm位に切って
ゲットウ茶。良い香りにうっとり
枯れ葉を束ねたものでも良い香り

ウイキでゲットウを調べました。

ゲットウ(月桃、学名:Alpinia zerumbet)は、ショウガ科ハナミョウガ属(アルピニア属)(Alpinia)の常緑性多年草。
沖縄の地方名で、サンニン、サニンなどともよばれる。

名前
台湾での現地名で、漢名の「月桃」の読みから。
また、花の蕾が桃のような形をしていることから「月桃」と名づけられた。
荷をくくるのに使うことから大東島や八丈島では「ソウカ」、小笠原諸島では「ハナソウカ」とも呼ばれる。 沖縄県では「サンニン」とも呼ばれる。
由来は、ハナミョウガなどの種子塊で、漢方健胃薬で使用される「砂仁(シャジン)」に基づくが、但し解釈は諸説ある。
また、「サニ」「サニン」「サヌイン」「サネン」「ムチガシャ」「ムチザネン」「マームチハサー」と呼ぶ地域もある(クマタケランも同じくこう呼ばれることがある)。

 分布
 原産地は東南アジア、インド南部。
熱帯から亜熱帯アジアに分布し、日本では沖縄県から九州南部に分布し、沖縄に広く自生している。

特徴 
地下茎は横に這い、あちこちから地上に偽茎を立てる。
偽茎は高さ2mほどになり、先端の方に互生するように大きな葉をつける。
葉は楕円形で緑、やや硬くて艶がある。
5 - 6月に偽茎の先端から穂状花序を出す。
花序はやや垂れ下がり、赤い縁取りの入った白い苞に包まれた蕾が並び、その先が開くとそこから突き出すように大きな白い花を咲かせる。
花弁は厚みがあり、蝋細工のような手触り。唇弁は黄色で、中央に赤い縞模様がある。
9月 - 10月に赤い実を結ぶ。

利用
種・花・果実・葉・根茎が利用され、飲料用、食用、滋養保健、薬用に使われる。
高い抗菌力と防腐作用のほか、去痰作用から気管支炎や鼻炎に効果があるといわれている。
葉から取った油が甘い香を放つので、アロマオイルや香料として使用されたり、虫よけの効果。
種子は乾燥させ、主に健胃、整腸の効果を持つ薬として使用。
または飲用される月桃茶には、ポリフェノールを多く含んでいる。
抽出成分に、高い植物ウイルス防除効果があることを、岡山県農林水産総合センター生物科学研究所と東京大学が発見している。 

沖縄と月桃
 沖縄県では生活に密着したハーブとして浸透している。
毒虫に刺されたときに、根茎を切り取って火であぶってから患部にすり込んだり、沖縄産の菓子餅ムーチーは、抗菌・防腐作用があるゲットウの葉で包んで蒸す。
沖縄県ではこの用途のために需要が一定存在するが、栽培されることはあまり無く、ムーチーの季節である冬至前になると野生のゲットウが大量に収穫される。
沖縄ではこの他に香り付けを兼ねて饅頭の包装に使用されたり、肉や魚を包んで蒸し焼きにしたりするなど幅広く利用されている。ブルーシールアイスクリームのフレーバーの一つにもなっている。


上手に撮れてない

故郷の味カーサームーチーが食べたくて泣きたくなることもありました。

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