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LCT -ロジクリ思考-

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LCTとは、Logical Clinical Thinkingの略称である。 『ロジクリ思考』と呼ぶ。 このマガジンでは、論理的思考のフレームワーク(Logical)と、臨床思考… もっと読む
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LCT -sitemap-

LCT sitemapは、以下3つの目的をもったnoteだ。 LCTが創始された背景、コンセプトは以下ノートを参照いただきたい。 ● 序章:プロローグ● LCTツール● 原理原則リスト● LCTの実践例 ○●━━━━━━━━━━━・・・‥ ‥ ‥ ‥ 目の前の臨床をActiveに!『LCT -ロジクリ思考-』 こちらから♪ ↓↓↓ ‥ ‥ ‥ ‥・・・━━━━━━━━━━━●○ #ロジカルシンキング #論理的思考 #クリニカルシンキング #臨床思考過程 #ロジクリ思考

【LCTツール】#5. 三段論法

LCTツールの#5は、三段論法(Syllogism)である。 三段論法は、論理的思考における『鎖』である。 それによって、思考距離の離れた2つの事象をつなぎ止める。 早速、その鎖でもって、いろんなものをつないでみよう。 ● 三段論法とは?・事実/前提を起点として、推理を重ねて結論を導き出す手法 ・古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスが確立した ・最初に「大前提」と「小前提」があり、最後に「結論」を出す ● 三段論法の使用例<臨床現場における三段論法の使用例❶> ・大前

【原理原則リスト】#H1. Focus理論

原理原則リストの#H1は、Focus理論である。 Focus理論は、論理的思考をとる人間の思考傾向の1つを示す。 臨床思考過程において、同じ患者について考えても、自分の着眼箇所、他人の着眼箇所は違っていて、しかも個人内においても、その瞬間瞬間に移ろう。 その背景となる理論こそ、Focus理論に他ならない。 僕たちはある物事について考えると、他の物事に盲目になってしまう。 Focus理論は、ひとの持つそのような思考傾向について説明する理論だ。 早速、今回のFocus理論に焦点を

【LCTツール】#4. 必要条件 & 十分条件

LCTツールの#4は、必要条件 / 十分条件(necessary condition / sufficient condition)である。 必要条件 / 十分条件は、論理的思考における『パズル推論』を可能にする。 臨床思考過程においては、全体に対して“実体をもつ器質的要素”と“構成要素の組み合わせ方という実体を持たない間質的要素”の両者がある。 そして、得てして前者と後者の境界線を明瞭にすることは難しい。 それを可能にするのが、パズル推論だ。 すなわち、実体を持つピースが明

【LCTツール】#3. Chunk up-down & Slide out

LCTツールの#3には、チャンクアップ-ダウン(Chunk up-down) とスライドアウト(Slide out)である。 チャンクアップ-ダウンとスライドアウトは、論理的思考における『羅針盤』だ。 それによって、概念間の平行移動や次元転換といった、論理的思考における方向が定かな移動が可能になる。 早速、その羅針盤をもって歩いてみよう。 ● チャンクアップ-ダウンとスライドアウトとは?・チャンクアップとは、ロジックツリーにおける次元を1つ上に昇ること  【促す質問】何のた

【LCTツール】#2. Logic tree

LCTツールの#2には、ロジックツリー(Logic tree)を選んだ。 ロジックツリーは、論理的思考の地図だと思う。 それをなけなければ、論理的思考における移動がおぼつかない。 早速、地図を広げてみよう。 ● ロジックツリーとは?・ロジックツリーとは、問題をツリー状に分解し、ロジカルに原因や問題解決策を導き出すフレームワークのことを指す。 ・Whatツリー、Whyツリー、Howツリー(イシューツリー)、KPIツリーなどの種類があるが、LCTにおいてはロジックツリー ≒ W

【LCTツール】#1. MECE

LCTツールの#1は、MECEをおいて他にないだろうと思う。 MECEは、論理的思考の扉である。 そこを開けなければ、論理的思考には入れない。 早速、扉を開けてみよう。 ● MECEとは?・「Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive」の略語 ・「ミッシー」または「ミーシー」と読む ・全体を構成要素として分析する際に、「お互いに、重複せず、全体に、漏れがない」状態として構成要素を明らかにすること 🌍 参考サイト >>> si

【LCT】序章②:Great cause:LCTが皆の役に立つと考える理由

前回は序章①として「僕がLCTを必要と感じた理由」を、ただひたすらに伝えた。 あれは、僕のストーリー。 そして、序章②でやりたいことは、それとはまったく性質を異にしたものだ。 プロダクトアウトとマーケットイン、という言葉をご存じだろうか。 前回やってきたことは、プロダクトアウトだ。 そして今回やりたいことは、マーケットインだ。 すなわち、「皆のストーリーにとってもLCTは大事だよね」ということを共有したい。 桃太郎だって、ただ話が面白いから流布されてきたわけじゃない。 「仲

【LCT】序章①:My Story Telling-僕がLCTを必要と感じた理由

マガジン開設時に『LCT(ロジクリ思考)』について簡単に説明をした。 改めて、LCTとは以下のようなものである。 ところで、ぼくはなぜ『ロジクリ思考』が必要、あるいは有用と考えるようになったのだろう。 今回のnoteでは、ぼくが体験してきたストーリーを共有したい。 「本題をはじめろよ!」と思われるかもしれないが、お待ちいただきたい。 “ここから” 共有することが、大事なことなのだ。 1ページ目にいきなり鬼退治から始まる「桃太郎」があったら、訳がわからないだろう。 昔々・・・

2023年の抱負 & 新マガジン開始

臨床では、僕を含めいろんな悩みを抱えている人間ばかりだ。 以上の中で、1項目でも当てはまった方に対して、LCTは大いに貢献できるだろうと思う。 LCTがサポートするのは一連の理学療法の流れの中で、『統合と解釈』の部分、ここに最もコミットするつもりである。 すなわち、臨床業務の中枢神経系となる部分。人の頭の中のことだ。 その実態は、夜霧のように捉えにくい。 その捉えにくさがBlack Box化していて、『正解はないから!』、となんでもありの世界観になりやすい。 そこに、いくつ