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第三十一話 お洋服選び 桐藤と一の姫⑦

 無事、一の姫の「奥許し」も済み、その後、不思議と、彼女は体調も安定し、身体を動かすことも楽になって来られた。見違えるように、明るい笑顔になったと、皇帝陛下と、二の妃が悦ばれた。

「ほら、私の言った通りでしょう?もっと、早く進めれば、良かったかもしれませんね」

 そして、御殿医から、お天気の良い、温かい日には、庭を散策するぐらいの軽い運動を進められた。

 一の姫が外に出ることを許されたと聞き、ご本人が悦ばれたのは、その通りだが、一番喜んだのが、三の姫だった。部屋に、急に押しかけてきて、一緒にお散歩したいと、例の如く、我儘を甘えた調子で繰り出す。こちらは、昼食の時だったので良かったが、そうでない時間だったら・・・と、肝を冷やしたが・・・。

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