第二十話 忍んでおいで~柚葉と慈朗②「つかまっちゃった、どうしよう」
「ありがとう。よく来たね」
柚葉が横になっている、右側に仰向けに寝た。何の話かな?ああ、柚葉が耳に手を当てて、何か・・・
「え?」
「ね、トップシークレットでしょ?」
ん?・・・聞き間違えかな?
「・・・柚葉、何なの?それ」
「聞きたい?」
「っていうか・・・なんかの遊び?これ」
「そうかもね」
「うーん、何?翡翠の笛って?」
「ダメだよ、大きな声で言ったら」
「お妃様の宝物庫のお宝、それが盗まれたとか?」
柚葉は、珍しく、声を立てて、笑った。
「そうか、お前、違うんだな。残念」
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