大阪で育った私の一番古い、美味しいラーメンの記憶は梅田の阪急三番街近くにある、地蔵横丁という小さな通りの角にあったラーメン店のもの。
豚骨醤油だったのかな、幼かったので細かいことはわからなかったが、もやしがたっぷり乗せられていた記憶。分厚いチャーシューが2枚ほどとメンマが入っていた。

子供の時からネギが苦手だったので、ネギ抜きにしていただくか、親の鉢に移していた。
カウンターだけで、固定された高いスツールが並んでいる、失礼だけどちょっと小汚いお店だったが味は超一流だったと思う。お店の名前は確か「宝来」。
リニューアルして新しい「宝来」ができたが、新しいお店のラーメンはちっとも美味しくなかった。残念ながら今はもうない。
スープは濃厚なようにみせて案外あっさりとした味で、メンマもチャーシューもほっぺが落ちると思うほど毎回美味しかった。

学生の頃はミナミの「金龍（きんりゅう）」の大ファンだった。
ラーメン鉢にどっさり入れられたキムチが置いてあり、それをたっぷり投入して食べるのが好きだった。確かネギも入れ放題だったと思うが私には関係ない。

当時のミナミではラーメンといえば金龍か神座（かむくら）かという感じだった。
私は断然金龍派なのだが、一緒に遊びに行った友人が神座派の時は少し残念な気持ちになったものだ。
もう長い間行っていない。久しぶりに侑さんを誘って行ってみようかな。

そして現在の私の、大阪での好きなラーメン店は「ラーメン横綱」だ。ここもおネギを入れ放題なので侑さんは喜んでいる。

昔の横綱はラーメン鉢の下の受け皿にまでたっぷりこぼれるほどのスープの量で提供してくれていたが、今はとても上品だ。

さて、王様と知り合ってからは岡山のお店にもよく連れて行っていただくようになった。未知の世界だったけれど、岡山のラーメンは奥が深い。

なにやら松系と仙系があるらしく、松系で好きなのは「玉松」というお店だ。仙系では「一仙」や「仙助」というお店にもよく連れて行ってもらった。
松系と仙系の違いは私にはよくわからないのだが、濃厚だけど重くなく、甘味があるが程よいフルーティーさも感じられ、岡山のラーメンの美味しさは私の中では断トツなのだ。

松系、仙系以外にも天神そばや、レーンで舟が自動で運んできてくれるドライブイン旭川の中華そばもよく連れて行ってもらった。

私は関西で仕事を持っているため、頻繁に岡山へは行けないが、自宅用に販売してくださっているお店もあり、それは「浅月（あさづき）」さんの中華そばだ。これを王様のご実家から送っていただくのだヾ(≧▽≦)ﾉ

チャーシュー、メンマ、ラード、スープと麺がセットされている商品で（以前はおネギもセットだった）至れり尽くせりな商品だ。
思うに、たぶん夏と冬で塩分濃度を変えているみたい。どこのお店もそうなのだとしたら申し訳ないけどm(_ _)m

広島（福山市）に程近い笠岡市でも、鶏肉が入った笠岡ラーメンが有名だ。

どれも美味しくてどこが一番とは決められない。
岡山に行かれたら是非とも
「食べてみられ―」

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