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映画を観た「グリーンマイル」

私の好きな映画の中の一作です。
何回観ても後半は涙が溢れます。

そして、時間が経って忘れてしまうのか、はたまた泣いているうちに大事な場面を見落としているのか不明ですが、今回4~5回目の鑑賞においてやっと序盤に出てくる、主人公が目にした映画のワンシーンで泣いてしまう意味が分かりました。
たいして難しくはない伏線なので、後半を見落としていただけだと思いますが、今までどんだけ見落としとってん!と自分でつっこんでしまいそうでした。
まだまだ色々と大切なシーンを見落としている可能性あり🙄

「グリーンマイル」は死刑囚監房で起こった一連の出来事の回想の物語がメインです。

主人公はトム・ハンクス演じる看守主任のポール。
死刑執行を控えている囚人を相手の仕事なので基本は囚人たちを驚かしたりすることがないよう、大声や荒い行動は慎み、トラブルが起こった場合も話し合いなどで解決しようと努めています。
仲間の看守たちもその方針に従い思いやりを持って業務遂行に当たっています。

ところが、知事の縁故で新しく看守として入ってきたパーシーって男がクサったヤツで暴言は吐くわ、トラブルや気に入らないことは暴力で片付けようとするわ、どうしようもない奴なんです。
挙句、死刑執行が見たいからそれだけ体験したら異動願を出して出世街道を進みまっせ、とのたまう。ほんま、早よどっか行けや!って感じです。

回想の物語のキーマンは大男のコーフィ。
ある日囚人として収監されたコーフィは、柄は大きいけれど弱く繊細で、とても恐ろしい事件なんて犯せそうにない感じ。
でも怪力だし、本能だけで事件起こしちゃったのか?!と思わせてしまう感じもあり。

そうなんです。人は見た目だけでは判断できない。違う側面から見てみたら全く違うものが現れたりしますしね。
だから見た目で犯罪者っぽい、とか超危険⚠️

ほんまに悪い奴は「狡猾」。あー、こわいこわい。

さて、コーフィはにわかには信じられないような奇跡をおこし、ポールをはじめ助けられる人は何人もいる(いた?)のですが、コーフィ自身は毎日のように人の悪意や苦しみを感じてしまうので生きることにも疲れてしまい、死刑執行を受け入れる姿勢です。
自分たちは奇跡を目にし、助けてもらっているのに、コーフィを救うことができない、ポールの辛さが伝わってきます。

コーフィの、執行のシーンは何回観てもダメです。

「グリーンマイル」とは作中、処刑室までの廊下が緑色だったことからそこまでの道のりをそう呼ばれています。

回想から現在にシーンが変わって、主人公は、自分が長く生きているのは、自分に関わる多くの人の死を見送らねばならない、それが自分に課された罰なのだといいます。

またMr.ジングルス(ネズミ)が相当な長生きのため、彼の体の大きさからすると自分の寿命はどれだけ与えられているのかと思うと果てしなく感じる、「私のグリーンマイルはあまりにも長く感じられるのです」
最後のこのセリフ、やるせないです。

でもなぜかそのセリフに私は悲壮感を感じず、甘んじて受け入れている諦めも見て取れ、年老いた主人公にそっと寄り添ってしまう、そんな気持ちになりました。

はー、やっぱり良い映画でした。

#グリーンマイル #トムハンクス

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