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第14話「敵、襲来の巻」

なんとも言えぬ良い天気、窓辺からは荒れ果てた荒野が広がっているが、室内からでも心地いい風が吹いてるのを感じる

「うわぁめっちゃいい天気、あの雲とか芸術だね」
「あんた空ばっか見てないでちゃんと集中しなさい」
「めぐみちゃん俺ちゃんの飴ちゃん持ってきて〜」
「みんなで分けちゃったからもうないわよ」
「はへ?1ヶ月分持ってきたんだよ?」
「隠れ家のパーティ編成システムは優秀ね甘党メンバーで揃えてきたらしいわよ」
「かゆいかゆいかゆい、あー糖質、砂糖、シュガー、俺ちゃんシュガーがないと動けない」
「禁断症状だしてんじゃないわよ、ピュア魔石ちょっと甘いからそれでも舐めて足しにしなさい」
「いや替えが利かない支給武器は大切に扱うべきでしょ、、」
(ペロッ…甘い!?甘いのにゼロシュガー?!糖尿病患者にはピュア魔石が行き渡るべき)
「あま!いや、なんで甘いの?」
「ピュア魔石は不安定且つ安定してるから舌にのせると辛くもなるし甘くもなるのよ」
「俺ちゃんのメリケンサック今日中に舐め尽くしそうだから、めぐみちゃんピュア魔石ちょうだい」
「あれ貴重だし高価だし供給不足だから、私の鞄に入れてたっけなぁ、」
(まぁ上級債務者が持ってるわけない……)
「はい、みつる、私使わないし全部あげるわよ」
「ひーふーみーよー15個?!」
「あくまでも魔石だから舐めるだけよ、飲み込まないでね」
「あざー」
「昼ごはんできたよー( ͡° ͜ʖ ͡°)」
「「はーい」」

えーと今日の昼ごはんは、ハンバーグとお味噌汁と白飯、あと漬物と野菜炒めと茹で野菜、はへー贅沢

「おほー///いっただっきまーす!」
「どうぞー( ͡° ͜ʖ ͡°)」
「はー上手いなぁ!このハンバーグ、アンチョビ?が良いアクセントしてるわぁ」
「うまうま٩( ᐛ )وバクバクバク、みつるハンバーグくれ」
「あっ、、半分ならいいよ」
「感謝(♡ ᐛ )人( ᐛ ♡)◜)
「にしても暇やなぁ結構良い時給のバイトがこんな楽でいいんかね、しかもとても美味しい手料理が無料で毎日2食とか最高やな、ほんまありがとうございます」
「いえいえ皆さんが喜んでいただいてるようで光栄です( ͡° ͜ʖ ͡°)」
「にしてもめぐみちゃんの結界術は有能やなぁ、結界張って封じ込めて袋叩きにすればええだけやろ、バトルじゃなくて狩りやな」
「まぁケースバイケースね結界術だけだと腐る時もあるし、レベルが下がった今じゃほぼ前線関与できないしね」
「逆やレベルが下がって''それ''なんやから凄いんやろ」
「まぁ褒められるのも悪くない気分ね」
「ぷはーくったくった、昼寝してきまーす」
「いいけど緊張感はもってね( ͡° ͜ʖ ͡°)」

~~▽▽~~


「みつる〜敵来たわよー!!」
「ネムネム……はーい」

日は暮れていて、やべっ夜ご飯食い損ねた?!などと心の中で呟きながら、サングラスをすぐさまかけ、めぐみの結界術と視認不可のプロテクトをかけて貰い、みつるパーティがキャンプから出る、言語阻害系の敵の場合のために、音を殺し、手話で会話をする

(みつる遅いぞ、リザリオかけておくな一回までは生き返れるけどニ回目は逆に殺されるからな)
(あざ)
(敵は一人、いつも通りパァ٩( ᐛ )وとめぐみは後方支援、2メートルまで近づいたら結界を解除して、結界で囲んでおっさんとみつると自分で袋叩き( ͡° ͜ʖ ͡°))
((了解))

音を立てない様にジリジリと迫ってゆき、5…4…3メートルと徐々に近づいていく、サングラスを外すと見えなくなる敵を毎回不思議だなと思いながらサングラス越しの黒い靄のかかった輪郭がはっきりしない敵へと近づいていく

(止まれ、3カウントで結界解除、結界で封じ込めて袋叩き( ͡° ͜ʖ ͡°) )

(…3…2…1…GO)

音もなく身動きが取れなくなる敵、みつるはメリケンサック、おっさんは刀、( ͡° ͜ʖ ͡°)レニーは斧で、敵に動く隙を与えずに3人の手によって原型を留めない状態になるまで、出来るだけ再生の余地をなくす様に速やかに処理されていく

(死体専用の四次元袋に入れて撤収( ͡° ͜ʖ ͡°) )
(了解)

!?

(息を殺せ!めぐみ結界再展開!すまんが多分俺は死ぬ( ͡° ͜ʖ ͡°) )

すぐさま、目には見えないが結界再展開し安心感に包まれる、おっさんとみつるの半歩前にいたレニー( ͡° ͜ʖ ͡°)が結界に入れていない

(敵影5人、言語阻害系なし!これからリーダーはおっさん、すまん俺は''借り物競走''だ)

そう呟くと目の前からレニー( ͡° ͜ʖ ͡°)が消えていた、全くの痕跡がない

「ニンニンニンニン?」
「ニンニンニンニン!」
「ニーン(T ^ T)」
「ニニニン!?」
「ニンニンニンニン!!!💢」

死体処理が間に合わなかったせいか死体が発見されてしまっている

(be cool、明らかにこっちの存在はバレてる、5対4、静かに撤退するぞ)
(了解)
「ドウモ、ユウシャサン、ヨロシクオネガイシマス」

!?

「よろしくお願いします」
「よろしく」
「よろしく٩( ᐛ )و」
「おいみつる挨拶しろ!」
「はへ?」

この世界の敵は挨拶をしない無礼モノには容赦ない、リザリオによってみつるは復活したが視認不可の魔法が解除されて、その身が露わになってしまった

「姿を消して不意打ちとは卑怯者め!焼き殺してしまい!」
「ニー!」

結界によって直焼きにはならなかったが、このままでは結界の中で蒸し焼きになってしまう

「熱も遮断できないのかよ?!」
「熱遮断したら凍え死ぬわよ!」
「おっさん!どうする!?」
「お前らこそ正々堂々勝負したらどうだ!!」
「なに!」
「火計とかダサいぞそんな勝ち方でいいのかよ!!」
「別にいいだろ!えっなに?えっダサい?」
「ニンニンニンニン!(親分、俺ダンスバトルしたいです)」
「え?ダンスバトルがしたい?あー……じゃあダンスバトルでどうだ!」
「よし!承った!」
「おいおっさんダンスとか出来るのかよ」
「出来ねぇよ!」
「わ、わたしがやるわ」

火が止み、ダンスバトルが出来る様にめぐみの視認不可の魔法が解除される

「えーとそっち何人?」
「4人です」
(おい!めぐみとタイマンでいいだろ!)
「こっち5人だから、4対4の団体戦でこっちの余りが審判でいい?」
「そっちの息がかかった審判なんて認められるか!」
「大丈夫!こっちの固有結界で虚偽の申告したらこっちの審判死ぬから、別に5対4でボコしてもいいけど」
「すいません」
「大丈夫?そっちダンス経験者いる?、とりま味方の選出順と軽くダンスに慣れる時間で15分待つよ」
「ありがとうございます、それよりなんで皆さんダンス踊れるんですか?」
「ダンスは忍者の嗜みだからね」
「あっ忍者だったんですね」

緊張から相手の姿をよく見れていなかったが、よく見なくても色とりどりの忍者ぽい服を着た5名が目の前にいた

NEXT→危険なダンスバトルが始まる




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