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〈自律〉📍

「好きなタイプの芸能人とかいないの?あ、歌手の!いるよね」
「あ、でも写真集やポスター、グッズとか買ったり、プライベートまで知りたいとかは無いんです。推しとしては弱小者です。」
「そう、歌うたってくれればいいとかね、いろんなファンがいるんだよ。好きなのは人間性とかでしょ」

職場から駅までの師走を目指す帰り道は
以前より少し足早になっている

どうでもいい話ができるって
案外相手を理解していないと続かないもので、いつも自分についてを話すのが得意でない私を着地点に導いてくれる先輩はつくづく、人に関心があるし私より私の事をよく知ってくれていると思った。

1度目の結婚をした時と
お腹の中に今の夫との子供ができた時
その子供が小学生にあがった時、、

人生で何回父との再会を果たせばよいのだろうか、私の頭の中に父の存在を確認するルートが出来上がっていた。

本来なら1番身近な異性の父親に話せる筈の話や、少女から女、母になった姿を途切れ途切れ見守ってくれた事に対する気持ちとかを、ある日長い手紙にして渡した。

心の中で父をいつも探してた事が
今では距離があった事の裏返しって笑えるけど
最初で最後の声に出せない言葉を
伝えて良かったと思っている

理解し合いたいはずの関係

離れていても
ずっと繋がっている
信じたい人





katz maneki📍

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