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手術から約2年半経過。検査結果。

直腸がんになりストーマ増設して、約2年半が経過。
昨日は、半年ぶりの造影剤CT検査だった。


検査結果は異常なし。
ほっとした。
先生の顔を見てにっこり笑った。先生も笑っていた。

当時がんのステージもシビアで、抗がん剤治療も8ヶ月に及んだ。振り返ると大変だったし、遠い昔のことのようでもありすぐこの前のことのような気もする。不思議な感覚。

再発率にかなりビビっていたが、検査が半年ごとになってからは少しビビりも薄まってきて、日常生活をそれなりに楽しく送っている。
それでも、検査の日が近くなるとソワソワする。
騒いでも落ち込んでも検査結果は変わらないので、うまくなだめて過ごすしかない。
ということで、検査前に松本旅行に行ってきた。
楽しかったし美味しかったし素晴らしかった。

で、迎えた検査の日。
今はMRIではなく造影剤を使用したCT検査でがんの再発・転移がないか調べてもらっている。造影剤は最初の頃は嫌だったが、今となってはもうどうってことない。MRIより時間もかからないし助かる。
検査後、予定より診察に早く呼ばれた段階で、きっと検査結果は大丈夫だったのだろうなと予測。これまでの経験上、何かあると診察時間は押す。治療プランの見通しを立てたり、検査技師に確認したりするのかしらね。

今、外来で診てもらっている先生は大腸外科の先生で、私の直腸をきれいに取って、ストーマの腸太郎を造ってくれた人。抗がん剤を嫌がる(しなくてはならないのは分かっていたが、絶望して前に進む元気がない背中を押してくれた)私を、力強く励まして治療のメリットと治癒の可能性をわかりやすく説明してくれた人。
私は、セカンドオピニオンの外来でこの先生に出会い、今に至る。
あの時、あの先生のセカンドオピニオンを受けていなければ、出会うこともなかったかもしれないと思うと、縁て不思議だなあと思う。

ストーマ外来にも行った。
専門の看護師さんに腸太郎の管理が上手にできていること、体重管理もしっかりできていることを褒めてもらう。
そして、腸太郎が管理しやすいきれいな形のストーマであることも褒めてもらった。まあ、それは先生のおかげなのだけれど。
私の腸太郎の経過を見てくれているのはこの看護師さんなので(入院中もギャンスカ泣いてお世話になりまくった)、感謝しかない。

看護師さんから、病院でストーマの患者会・女性限定を創ったとお話があった。次回誘うからぜひ参加して!とのこと。嬉しい!待ってた!

ということで、昨日は嬉しい日だった。
そして、診察を待つ間待合の椅子に座っていたら、天国に旅立った年上のお友達のことを思い出した。
時間は確実に流れていて、私はあの時よりも確実に心身ともに元気になっている。
医療ソーシャルワーカーの仕事をしている時より、多角的に生死について考えられるようになった、と思う。

そして、昨日はどんどん降り積もる雪を窓から眺め、お祝いにケーキを食べた。


食べかけで失礼します

VERVE COFFEE  のアプリコットパウンドケーキとコーヒー。美味しかった。噛み締めるごとに、ああ2年半を無事クリアしたんだなという安堵が込み上げてきた。ホッとした。このお店はいつも混んでいるので、久しぶりの利用だった。
相変わらず美味しくて満足。
コーヒーも美味しいし、焼き菓子もとても美味しいのでおすすめ。
ビーガンクッキーもあって、それも美味しい。

帰宅後、降り続く雪を見ながら豚しゃぶを食べた。
抗がん剤治療中、味覚異常になっても美味しく食べられたものが豚しゃぶ。
今は、もっと美味しく食べられる。

焼き目をしっかりつけた香ばしいネギと、細切りの白菜、絹ごし豆腐、豚もも薄切り、生姜の千切り、ポン酢。
白米と、松本で買ってきた野沢菜のわさび醤油漬け。
美味しゅうございました。

ヘッダーはお洋服やさんにて期間限定で飾られていた油絵たち。
一つ一つの作品も良いけれど、この配置と額装が素敵だなと思った。

7月には大腸内視鏡検査。
8月にはまた造影剤のCT検査。
意外とすぐ来ちゃうんだろうなあ。

今日、私は元気に生きている。
明日はどうかわからない。
なんてことない今日を健やかに、時にイラついたり悲しんだり笑ったりしながら、
生きていきたい。


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