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味噌焼きおにぎり

焼きおにぎりと言えば味噌だ。
まあるいおにぎりにお味噌を塗って焼くだけ。
香ばしい、少し焦げ目のついた味噌が食欲をそそる。

ふと今日のお昼ご飯に思い立って久しぶりに作ってみた。
お味噌汁に使う普通のお味噌を好みの塩梅(うすーく。そしてところどころ塗り村があるのがまた良い)で塗って、魚焼きグリルで焼くだけ。
中にピリ辛の漬物を入れてみた。
今日のお昼はししゃもとブロッコリーのツナサラダ、トマトにカッテージチーズとオリーブオイルをかけたのと、昨日の残りの根菜鶏団子スープ。
そして、味噌焼きおにぎり。

子供の頃、これがよく出てきた。
母の数少ない料理。
初めて冷凍食品で「大きな大きな焼きおにぎり」をみた時は違和感を覚えた。
あれ?味噌じゃない。
醤油味だった。

それから出会った焼きおにぎりは全て醤油。
コンビニで時折見かける焼きおにぎりも醤油。
もちろん醤油の焼きおにぎりも美味しい。醤油の香ばしさがある。

それでも、懐かしさが込み上げる焼きおにぎりは、味噌。
それも、アレンジや手の込んだことは無し。
ただ、味噌を塗って焼くだけ。
ほかほかの周りが少し硬く焼けた焼きおにぎり。
久しぶりに食べたら美味しくてしみじみと味わった。

懐かしさって美味しさとイコールってわけではないが、
安心感と切なさと、じんわりと込み上げる年月の重みがある。
それに美味しさが加わって、「これだよこれこれ!」と唸りたくなる。

これは私にとって家庭の味だな、と思った。

この味噌焼きおにぎりを思い出して、作ることになったのも、
きっとインナーチャイルドのことを調べて向き合っていたからだと思う。
アダルトチルドレンやインナーチャイルドについて連日調べ向き合っているが、
苦しい、悲しい、辛いことだけではなかったということだ。
よかったよかった。


今日の夕飯はチャプチェ。カボチャの煮物も作ろうかな。
キャベツも消費したいな。

ヘッダーは、数年前友人からもらったクッキー缶。可愛くてお気に入り。

今日もコーヒーは美味しいし、腸太郎(ストーマ)は絶好調だし、読書も楽しい。
それで十分楽しいし、もっともっと楽しくしていきたい。

年末が近づいている。
がん治療中の方がインスタで「元気になりたい」と呟いていた。
いろんな感情が溢れるのに、それを表現するぴったりの言葉が見つからない。

どうか、薬が効いて、もしくは休薬して、安楽に過ごせて希望を感じられる日が訪れますように。いろんな希望の形があることを私は信じている。生きること自体に希望があるように、死に向かっていく緩やかな時にも希望ってあると思う。きっときっとあると思う。

少しおさんぽして、頭の中を整理して帰ろう。


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