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故郷がなくなるって……どんな気持ち?

あれ、、”開田高原”がない。

私が生まれ育った町が地図から消えた。

人もほとんどいなくなり、経済活動もない。
子供の元気な声も、もちろん聞こえてこない。
山は荒れ果て、、どこをみても空き家。
帰る家も、待ってくれている人もいない。

私の大好きな町は、もうここにない。

将来ここを通る人たちは、
この町の名前を知らないまま
通り過ぎていくのだろうか。

消えた町を、故郷を、取り戻したい…。

でも、もう手遅れだ、、、。

なんてことに30年後なっていたら。

と思うと眠れない今日この頃(ちょっと誇張)
のなおちゃんです!笑
 

今日は開田(かいだ)の現状について!


開田高原にある
木曽馬の里から撮影した御嶽山のようす。

#消滅の危機にある開田高原

私の大事な故郷である開田高原は、
今まさに危機にあります。

Googleマップより
青く塗りつぶした部分が開田高原

生まれたまちが消える…
故郷がなくなる…

地元民の中には、「消滅」は言い過ぎだと
思われる方もいらっしゃるかもしれません。

でも

私はそのくらいの危機を肌で感じているのです。

その「危機だ!」と感じているポイント(きっかけ)を3つ言語化してみると,


コロナ中の対策をして、感覚が広い訳ではありません。笑

その1
「子供の数が減少…。
              小・中学校統合の危機」
 写真は小学1年生の教室の様子です。
(右は給食の準備をする林校長先生✨)

なんと…とても広い教室にある生徒机は、4つ!!
そうです、
1年生は4人であり、全校生徒は48人なのです。

私が小学校の頃は、
全校生徒60人程度があたりまえでした。
しかし、
今ではこんなにも減っている事実に驚きです。
(1年生では、
 ロッカーを1人6コ使っていました笑)

このような状況を見れば、、
当然学校統合の話が行政の方等からでてきます。

果たして、
学校を減らすことが地域のためになるのか??
私には疑問が残ります。

ただ単純に、
「減らせば良い」
「大きい地域にくっつければ良い」
という考えにすぐ行き着くのは

絶対に違うと考えています。


小学校を無くしてしまえば、
地域のエネルギーは一気に失われ、
更なる負のスパイラルに陥ります。

子供の存在って、地域には本当に大事なのです。

だからこそ、危機を乗り切り、
小中学校を残して行きたい思いが強くあります。

(ちなみに、、開田小には沢山の魅力があります✨
 詳しくは、また。)

その2
「イベント縮小、地域の活気がなくなった!?」

2018年頃までそば祭りが行われていた会場
賑わいがあった当時は、ここが人で埋め尽くされました。
しかし
今では、1年に1回も使われるか……使われないか。
なんて、もったいない!

開田高原では、
毎年「そば祭り」が開かれていました。

このイベントは、私にとっても
開田にとっても大事なイベントです。

この時期は、
特に人でにぎわいすごく活気があり、
開田高原がより一層輝いています。

私にとってのメインイベントは、
なんと言っても『そば食い競争』!笑 🍜
(いや、イラストどう見てもラーメンやないかい。)

美味しいそばを食べ、
みんなが熱くなる瞬間がたまらん。

そして、もう1つ、このイベントのステキな点は、
地域の人が協力して運営している所。

地元中学生が、
地域の方と一緒に、
お客様にだすそばを打ち提供する。

地域との交流と伝統継承が行われる

ステキな”場”でした。

しかし、2000年頃には、
2万人の来場者数が、
2019年頃には約8,000人に減少してしまいました。

更に、追い打ちをかけるように、
新型コロナウイルスの影響で3年も中止という絶望的状況。

冬に開催されるもう1つ大きなイベントである
「かまくらまつり」も同様な状況です。

2020年 かまくら祭りの夜の様子

イベントがないことで起きる地域への影響
私が感じた、
そば祭りが無いことで起きる悪影響1つは、
地域の経済力と活力低下だと思います。

特に、
高齢化が進み、かつ重労働である農業に
影響がでているのでは??と考えます


そば祭りは、
開田の農家さんにとって大きな売り場
👤「今年もいっぱい売るために、頑張るべ~」

しかし、
イベントがなくなれば……
👤「そば祭りないし、、、
  あんまり売れる保証がない。
  歳もとって、重労働だし、、
  今年は作るのちょっとでいいかの。」

そば祭りで売るため、
一生懸命地元の特産「とうもろこし」や「そば」等を作っていた農家さんの状況を私なりに表してみると、
図のようになります。

補足:イベントは、経済だけでなく、地域の味を知ってもらう機会としても重要です


地域を消滅させない為に、
地域のイベントはとても大事になってくると思うのです。

私は、この状況も変えたいと思っています。


その3
「農業・観光業の危機!?後継者・持続的問題」

さて、「その2」でも登場した農家さんの危機です。

開田高原といったら、
「とうもろこし」といえるほど、
自信があります。

開田高原の焼きとうもろこし

朝に開く市場では、
15分で約100本以上売り切れてしまうほど
人気があります。
(嘘だと思ったら、ぜひ開田に食べに来てください!笑)

しかし、開田の魅力を支える農業にも危機が!!

農業従業者の高齢化が進み、、
さらに、重労働でもあるため
地元の農家さんの数が減り、
作られる生産量が減ってしまっている
という現状があります。


このままでは、開田高原の魅力が失われることになってしまいます。

開田民にとって
「とうもろこし」がなくなることは、
世界から小麦や米がなくなるくらい

重大な事件です。

このまま有効な手を打てずじりじり時が過ぎたら…
と考えると、胸が痛くなります。


#3つの危機から抜け出すには

ここまで、
私が感じている3つの危機をご紹介しました。

「大変だああ!!なんとかしないと」
と、思うより…
もしかすると、

「よその地域の危機なんて……
 私には、関係ないな。」

と思われた人のほうが多いかもしれません。

でも皆さん!!

開田のような過疎地域で抱える問題は、
”日本”の近い将来を表しているかもしれない。

日本も開田も、課題だらけだけど
良さはそれぞれ持っている。

つまりポテンシャルがあるのは、
日本も開田同じ。

ちょっとは、、
身近に感じてもらえたでしょうか?

#ピンチは最大のチャンス


私の地元の危機的状況が伝わったでしょうか?

ほんと、
どこから手をつけていいかわからない!
正直、大変な状況!!
なのですが、それでも私は、
これは自分にとって最大のチャンスだと
ポジティブに捉えています!

だって、

”危機”や”課題”の質や量って、
”やりがい”と”ワクワク”の大きさとも言えるじゃないですか。

成長したい私にとって、
開田はそういう意味でもとっても魅力的な「まち」なのです!

私はよく妄想します。

もしも私が、
ほんとうに地元を消滅危機から抜け出させ、
「長野県といえば開田。開田で暮らせたら最高」
 と全国0.1%の人(10万人)の人に
思ってもらうことができたなら?

きっと、
その過程で手に入れた仲間やノウハウや経験を
他の危機的な状況にある町や人や企業のためにも
使えるようになっていると思うのです。

これから日本は人口が減っていって、
この国全体が、今の開田みたいになっていくでしょう。

そんな状況で、
私に何かできることがあるのなら。

これほどの喜びはありません。
控えめに言って…最高です。

…とまあ、
こんな妄想が私の心をとらえて離さないので、
今は一歩一歩、できることを、
開田のために全力でがんばります!

興味をもってくださった皆さん!

ぜひ次回も私のnoteを読んでいただきたいです。

なにとぞ!!!


#noteで発信していきたいこと

自己紹介のnoteでも述べた通り、
私の夢は、消滅の危機にある地元開田高原を
消滅危機から抜け出させ、
(これは絶対やり遂げる!!)
「長野県といえば開田。開田で暮らせたら最高」
 と全国0.1%の人(10万人)の人に思ってもらうことです。
そのための第一歩として、noteを始めています。
1人でも多くの人に”開田”を好きになってもらえるよう、
愛する故郷のため全力で取り組んでいきます。


”勝手に開田高原専属ハイパー・プロモーター”を
名乗るものとして、今後noteで発信していきたいこと。

①開田高原の魅力(食・人・建物や景観)
②地方創生について学んだこと
③森林×建築について学んだこと


シェアしていただいたり、
コメントなどで反応いただけると、
中島のパワーと励みになります。

#助っ人 &応援者

久高諒也さん:この方を一言で私的に紹介すると、歩くGoogle。
、、というくらい様々な情報や知識をもっており、時には、その人に合うようなアイディアやアドバイスをし、悩んでいる人に寄り添ってくれる、
そんな、ステキで面白い方です。
Googleより、温かく教えてくれるスーパーアドバイザー。✨


プロフィール
沖縄→富山。対話・執筆で内省と発信をサポート。東京の経営者・プロコーチ・上場企業の役員などをクライアントに抱え、130本以上執筆。昨年クラファン達成。若者の間から希望ときっかけの格差をなくすためあれこれ活動中。対話・執筆・企画・多読が武器。

https://note.com/kudaka_





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