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「最初から100点じゃなくてもいい」完璧主義がちな私だけど、それでも最初に気にはしておきたい記事づくりのポイント3つ+α

こんにちは! あゆなです。常に稼働していた扇風機も役目を終え、私の大好きな芋・栗・かぼちゃの季節がやってきました。

まずは、8月の活動をサッと紹介します。主な活動は7月のふり返り記事の作成でした。ちなみにですが、前回の記事はこちらなのでよかったら読んでみてください。

また、8月29日には京都府・京丹後市で行われたイベント「編集領域を編集する〜それいけポンコツ三人組」に参加させてもらいました。自分になかった視点から編集、地域について考えることができた特別な夜。このイベントレポートも書かせてもらったので気になる方はぜひ。

京丹後イベント前には伊根町に連れて行ってもらい、奥まで続くたくさんの「舟屋」に圧倒されました

さて、今回も私の1か月の学びを共有したいと思います。テーマは「ライティング」です。初めての記事作成に四苦八苦した私の1か月にわたる奮闘劇をぜひ読んでいってください。


「とにかく書けば記事になる」だなんて、私間違ってました

記事を書く際に一番にやっておくと良いことって、何だと思いますか? 

それは......「構成」です。

「記事なんて、とにかくただ書き進めればいい」と思っている人がいれば、それはちょっと前の私でした...。

記事づくりではまずはじめに、自分は「この記事を通じて何を伝えたいのか」を整理する必要があります。

伝えたいことを決めて次にすることは「素材収集」です。「伝えたいメッセージが伝わりやすくなるよう、どのように情報整理をするといいのか」も考えるのですが、まずはそのための素材が必要になります。

今回であれば、「8月の学び」がテーマであるため、自分が行った「課題」や「作業」そしてその中での「学び」など、記事として広げていく素材をまずは箇条書きで書き出していきます。その後、その素材同士の関係性(文脈)がわかるように順序を並べ替えていくと、あとは肉付けすれば(その詳細を書き足せば)いい「文章の骨組み」が出来あがります。

今回の記事の素材収集の図。7月ふり返り記事のことを主にして、所々京都の旅の写真を挟み込むことに。

この構成のステップを省略してしまうと、何が伝えたいのか分からない、まとまりのないものになってしまいます。何より、自分が迷いながら書き進める“沼”にはまる恐れがあり...。

構成を考えていよいよ書き始め......ではありません。私にとって人生初の記事作成だったのもあり「書き始めは何を書けばいいんだろう」「ですます調でいいのかな」など分からず立ち止まってしまうことだらけです。

そんな時には、やはりリサーチ! 他の方の記事やブログをいくつか参考にして書き始めることがでました。自分でゼロから書こうと思うと迷うことが多すぎて時間がいくらあっても足りません。そんな時はどんどん他の記事を参考にさせてもらいます。

伊根の「舟屋」は家と海がつながっているため、不思議な感覚で、何時間でも眺めていられる気がしました

完璧主義者の私が100点を目指さず記事を書けたのはなぜか(3つのポイント)

執筆の準備としての構成が終わり、記事を書き始めた私。しかし、完璧な文を求めすぎるが故に約5,000字を書くだけで8時間もかかってしまいました。そんな時、ある助言をもらいました。

「最初から100点じゃなくてもいいからね」

この言葉は決して「適当でいいよ」という意味ではありません。まずは編集者に“ボール”を投げることが大切だということです。その際に表現が少し間違っていたり、決められた文字数ではなかったりしても最初は問題ないのです。

私は、間違いを恐れるあまり完璧主義的なところがあります。そんな私に対するこの助言はとてもありがたいものでした。間違いを恐れずとにかく構成をもとに書き進める。その助言をもらってから執筆スピードは格段にあがったと思います。

そうこうしてなんとか書き上げた記事の初稿(Googleドキュメント提出)。コメントをしてもらい、次は修正作業に入りました。ここからは、修正のやりとりでの気づきをいくつかまとめてみます。

まず一つ目「学びの記事はロジカルかつ丁寧に説明する」

自分が学んだことを人に伝える際は丁寧に、論理的に説明する必要があります。それは、自分の主観的な学びを、一般化して客観的に伝えるための意識とも言えます。

そんな論理的な文を書くために知っておくとよいのが「ロジカルライティング」です。さきほど触れた「構成」づくりをもとに、伝えたいことを明確にして、順序立てて情報を並べ、文章にしていく。そうすることで論理的で分かりやすく、結果として丁寧な文章になることを学びました。

京丹後滞在後は、そのまま京都市へ。生まれて初めての1人旅、そしてワーケーション体験。メンタルが鍛えられたような気がします(笑)

二つ目は「web記事の特性を存分に活用しよう」です。

webの特性は「紙のメディアよりもはるかに多くの情報を掲載できる」ことだと思います。その方法として「リンクを挿入することで簡単に引用できる」ことが挙げられるでしょう。

ある言葉の意味を説明したいとき。紙媒体のメディアの場合、文章にして説明する必要があります。しかしブログの場合、URLを貼るだけで説明できてしまうのです。言葉では説明しにくいようなこともリンクを貼っておけばサイトで詳しく説明してくれます。

さらに、リンクは、記事を読んで「もっと知りたい」と思ってくれた読者のネクストアクションに繋がる導線になったりも(どんなリンクを紐づけるかが前回記事で触れた「キュレーション」にもつながります)。

三つ目は「読者が読みやすいよう工夫する」

記事を最後まで読んでもらうためにはどうすればいいのかを考えたとき、私には画像を貼って読みやすくするというアイデアしかありませんでした。そんな時にまたまた助言をもらいます。

「同じ単語を繰り返し使いすぎずに、言い換えができるといいよね」

私は文章を書く時に同じ単語を何度も使ってしまう癖がありました。しかし、そのことに私自身今まで全く気づいていませんでした。

この助言をもらい初稿を読み返してみると、確かに同じ単語を繰り返し使っているなんともしつこい文章に......。その部分を意識して修正(削除)してみると、一気に読みやすい文章になりました。情報が減るせいか、スッと内容が頭に入ってくる感じです。

歩き回った京都の寺町京極商店街。鳥取では感じることのない商店街の活気にわくわくが止まりません

もう一つもらった助言がありました。

「ひらがな、漢字、カタカナのバランスのとれた文章のほうが読みやすいよ」

ひらがな、漢字、カタカナのバランスなんて、 全然気にしていませんでした。どんなバランスがいいのか分からないので一度調べてみることに。

漢字2:ひらがな7:カタカナ1

これが最もバランスのいい黄金比だそうです。これはただ単に読みやすいだけでなく、文章が読みやすく見えるという効果もあるようです。「本当か?」と疑いたくなる人もいるかもしれないので例文とともに見てみましょう。

A「いつも読んで頂き、有難う御座います。今回の記事では私の趣味をみなさんに共有したいと思います。私の趣味は自転車に乗って海まで行くことです。昨日は海で沢山の人が海水浴をしていました」

B「いつも読んでいただき、ありがとうございます。今回の記事では私の趣味をみなさんにシェアしたいと思います。私の趣味はサイクリングをして海まで行くことです。昨日は海でたくさんの人が海水浴をしていました」

読みやすい記事を書くときは、写真や図を入れることもいいですが、紹介したように単語や文字のバランスもしっかり考えて書くことをおすすめします。そうすればさらに読みやすい記事が書けるはずです。

終わりのないタイトル案との闘い

編集と修正を繰り返し記事の文章部分は完成しました。となると残されたのは「タイトル」と「キャッチ」のみです。まずはタイトルを考える際のポイントを共有させてください。

このタイトル案を考えるステップは私が最も苦戦したところです。タイトルは読者がその記事を読むかどうかの決め手になります。どんなにいい記事が書けても、読んでもらえなければそのよさは伝わりません。いいタイトルを付けることは記事を輝かせるために必要なこと。だからこそ、手を抜けない大事な作業なのです。

そもそもタイトルって記事に一つですから一つ考えればいいと思いますよね。ですがそれは間違いでした。タイトルは最低でも3〜5案ほど考える癖をつけておくといいそう。さまざまな記事の切口(視点)をタイトルとして共有することで、編集者の方と記事をブラッシュアップできるからです。

私が最初に考えた前回記事のタイトルは「つながるインプットからアウトプット」となんの捻りもないものでした。「こんなタイトルでは誰も読みたいと思わないだろう」と思いつつも他に案が思い浮かばなかったのでタイトルの付け方を調べてみることに。

するとたくさんのタイトル案が見つかりました。台詞っぽいものや、疑問形のものなど。タイトルの種類もさまざま。「目を惹かれるタイトルの付け方」のように検索すると解説している方がたくさんおられるのでぜひ参考にしてみてください。

京都は路地裏にさえ趣があり、「迷子になっても楽しめる」そんな場所でした

読者の目を引くキャッチデザイン

タイトルが決まり、最後はキャッチ作成のみです。キャッチはその記事を読むかどうかの決め手になる重要なものです。

記事執筆人生初の私はもちろんキャッチ作成も今までやったことがありません。そんな時、ある一冊の本をおすすめしてもらいました。

デザインする際に使えるパターンが紹介されています

この本を読み、記事に合いそうなパターンを組み合わせてキャッチをつくっていきました。このやり方は先月の記事で書いた「インプットとアウトプットの関係性」にもつながりますね。

情報を取り込み、その中から今必要としている情報を選び、組み合わせて形にする。今回使わなかったパターンも頭の中で整理して、いつか使える日まで取っておく。

そうしてできあがったのがこのキャッチです。

実際に作成したキャッチ

何も見ずに作成していたら、きっとこういうキャッチは作れなかったと思います。何事もリサーチしてインプットしてからアウトプットすることが大切だとここでもまた気づかされた私でした。

記事はライティングの技術だけでは完成できません。キャッチを作成するためのデザインする力もまた必要になります。インプットした情報や持っている技術などを組み合わせることでようやく記事ができることを学びました。

人生初、記事執筆の洗礼を受ける

テレビでしか見たことなかったリアル一・二・三年坂に1人大興奮してました(笑)

人生初の記事作成は思った以上に大変でした。(記事なんて思ったことを書けばいいと侮っていた過去の自分が恥ずかしい)

読者が読みやすい工夫やタイトルと記事との整合性など、記事を書くために意識しなければいけないことは山ほどあります。その時に大切なのは自分だけでなく記事を読んでくれる読者の視点になって書いていくことです。

しかし、これら全部を一度に意識することは難しいかもしれません。私自身、器用な人間ではないのでどれだけ意識しても足りない部分や間違う部分は多いです。そんな時ははじめに話したあの言葉を思い出してください。

「最初から100点じゃなくてもいいからね」

はじめから100点にできることなんて滅多にありません。長年記事を書いている人にも同じことが言えるのはないでしょうか。なので、最初は間違いを恐れずどんどん書いてみる。修正は後からいくらでもできるのだから。

「記事はライティングだけでは完成しない」
「まずは自分が思ったように書いてみる」

以上、私から共有できる一か月の学びでした!

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