本を読む

今、本を読んでいる。
「資本主義は、私たちをなぜ幸せにしないのか」ナンシー・フレイザー著 江口泰子訳
「三酔人経綸問答」中江兆民著
前者は、最初はなかなか手強かったが、徐々に文章になれてきた。資本主義経済と資本主義社会の違いや「商品生産から社会的生産へ」など、いつもは何となく通り過ぎている、曖昧にしていることには、意味があり、私たちは、著者のいう所の「資本主義社会」に組み込まれていることに気付かされる。
後者は、昨年12月に100分de名著を観て、触発されて購入した本である。
洋学紳士と豪傑君そして、南海先生が、お酒を飲みながら、議論をする。その中に
「敵国が攻めてきたばあい、すこしでもこちらが軍隊をならべ、銃を撃って防ぐとすれば、それはすでに防衛中の攻撃というものであって、やはり悪事であるとせざるを得ない」と洋学紳士が述べます。一方、豪傑君は、
「そもそも戦争というものは、学者風の理論からはどんなに厭うべきものであっても、現実の事実としては、けっきょく避けることのできない勢いといかものなのです。」
と述べます。二人の議論は、今も続いている。
この二冊は、根底の所では繋がっているのではと、読み進めている中で思った。
これから、読み進めていく中で、また違った結論を導き出せるかもしれない。
今から、たのしみである。

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