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本当の意味で「初心に帰る」1月だった

年末からあまり漫画が上手くいっていない。
11月からプロットとキャラ表をつくり、OKが出て、12月の上旬、約2週間で40ページ超のネームを描いた。
30ページ以上を人生でほぼ描いたことなかったので、「とりあえず最後まで描いてみよう」と思ったらこんなページ数になってしまった。ものすごい達成感で燃え尽きすら感じたが、いたずらに長く描くのは危険だと聞く。
嫌な予感しかしなかった。だって、こんなにすんなりいくことなんてあるだろうか?何か落とし穴があるような気しかしない。お直しどころか全ボツとか。

…と思ってたらほんとにボツになった。
ボツになるのがショック(1社目のトラウマ)、というよりは、「長いこと創作をしていながら、なぜこんな基本的なことから目を背けていたのか」という現実に直面したから。ものすごく恥ずかしいというか、情けないというか。

しばらく落ち込んで漫画が描けなくなった。
けど、手は止めなかった。担当編集さんは「よい短編をもっと読んでみては?」と言ってくださったが、今のこんなカタい頭でいくら読んでもきっと実にならないだろうな…と思った。
(なお、年末年始X低浮上とXの活動方針転換の理由のひとつではありますが、主たる理由ではないです!)


というわけで、Kindleだけど書籍を数冊読みました。
「魂に響くコマワリ教室」
「SAVE THE CATの法則」
「シナリオ・センター式物語の作り方」

たぶん志望者の多くは読んだことあるんだろうなぁ。人気の本らしいです。


コマワリの本はほんとに多くのフォロワーさんが読んでるみたいだった。基礎の基礎から書いてある。
(本文で「コマ割りではなくコマワリと表現する」とあるのでコマワリ)
コマワリは苦手。密度がエグくなるくらい細々させてしまいがち。これはおそらく子どもの頃、漫画の下敷きにしていたのが「クレヨンしんちゃん」だった影響だと思う。
web漫画(というか最近のトレンド)のコマワリと、私が子どもの頃本で学んだコマワリは全然違うんですよね。去年初めて編集さんにお世話になるまで知らなかった。web漫画、7年描いてたのに…無知はあかん。

講座の添削やネームを載せてくれていたり、わかりやすく書いてくれている。課題を実践してみたけど、結局のところ、正解ってはっきりしないんだなと思った。
意図が伝わるように描くべきではあるけど、受け取り手次第ですからね。


「SAVE THE CATの法則」はハリウッド式映画の脚本術の本。シド・フィールドの三幕構成をさらに細かく砕いた「ブレイク・シュナイダー・ビート・シート」が登場する。
プロットから組み直しになったので、ちゃんと勉強するために読んでみた。めちゃくちゃ読みやすい。いまや主流になりつつある三幕構成すら最近まで知らなかった。いかに感覚だけで漫画を描いていたか思い知る。
実はプロットを作り始めたのもここ数年。今まで書いたことなかったんです。勉強不足すぎる。

よく「映画をたくさん観るべし」というアドバイスを見かけるけど、こういうことなんだろうと思った。セリフでプロットを語らせるな、画で語らせろ!とか。
一番個人的にためになったのは「最高のログライン」
グサっときたのは「セットアップにイベントが起こりすぎる(=導入長過ぎ問題)」
本題に入るまでに時間がかかりすぎるんだなぁ。

ただ、基本的にはつくり方は一緒でもいいのではないかと思うが、映画の脚本を対象としてるので、ちょっと無理が生じるところもありそうな感じ。



そこで、もう一冊読んだのが「シナリオ・センター式」。
こちらはドラマや映画だけでなく、漫画やゲームのシナリオも念頭に置いてくれているので、個人的にかなりわかりやすくてプロットを作るのが楽しくなってきたほどだった。このやりかたをもとに作るのが個人的にあってそう。

頭でっかちになるのが嫌で、今までロジックを学ぶことを避けてきたのだが、ロジックを学ぶからこそ表現の幅が広がるんだなぁと思った。
使えるものは使わないと!ですね。
いくつになっても、学びはたいせつだね。
時々立ち止まりながら、結果に繋げていけるよう努力していきたいです。
そんな1月でした。

おわり。



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