見出し画像

#東北ハードコア新人戦 2022年 絶対に見逃せない5個の特徴をご紹介します。

毎年夏のハードコア風物詩、東北ハードコア新人戦が2022年9月17日(土)に開催されます。
開催目前ということで、「是非ココに注目してほしい!」「これが面白い!」個人的な見どころを紹介していきます。

1.正確さ・テクニックを競うわけではない

最初に注目していただきたい点です。

東北ハードコア新人戦は、投げ銭額の順位で優勝者が決定します。
つまり、審査員は視聴者である皆さんです。

これは、DJは独りよがりにならず、クラブ現場はお客さんの趣向に寄せるべき、という理念を体現すべく採用したルールです。
単純に、見てる人が面白くないとやってる意味がないですよね…。

出演者の6名も、視聴者の皆さんや来場されたお客様に楽しんでいただけるよう、一生懸命曲順を並べ替えたり実際に練習したり、ライバルよりもよいDJをすべく、この日のために努力を重ねております。


2.タイムテーブルに優劣はない

一般的に、どのクラブイベントでも「ピークタイム」と呼ばれる時間帯があります。
簡単に説明すると、そのイベントの中で最も盛り上がる時間です。
(地域や界隈によって大きく変化するため、具体的な言及は避けます)
ピークタイム以外は不利じゃないか、と考えると思いますが、そんなことはありません。

第1回東北ハードコア新人戦をご覧頂いた方はご存知だと思いますが、第1回新人王に輝いたWorld Penis Organizationのタイムテーブル順は、一番最後でした。

激化した攻め合いが続く中、「このままYuki+ちゃんの優勝かな~」と思いながら眺めていたWPOのDJセットは、脅威のソフトランディング、包み込むようなプレイは鳥肌物で、出演者が誰しも「やばすぎる!」「こんなの勝てるわけねーだろ!」と叫んでいたこと、それとともに投げ銭が飛び交っていた光景をトラウマ気味に覚えております。

興奮を与えるDJばかりが評価されるわけではないのです。

自分自身、そんなプレイを目の当たりにして、DJの在り方を考え直すきっかけになりました。


東北ハードコア新人戦は、タイムテーブルの決定方法が、昨年からくじ引き形式になりました!
自分が得意とする時間帯を引き当てる運も実力のうち、ってわけです。

第1回東北ハードコア新人戦アーカイブはコチラ


3.DJ全員に背負っているものがある

これは、何かしらのグループに属していて熱量の多いDJを選択し、意図的にブッキングを出しているからです。
新人戦が面白くなる代表的なポイントだと自負しております。

基本的に、「地域的な属性」が大きいです。
東北各地のハードコアクルーは、お互いに刺激を受け合って活動してきました。

2010年代の東北のハードコアシーンは、仙台は都市部として精力的に活動してきたのはもちろんですが、青森県YABAI HARDCORE PARTYに始まりHARDCORE GRAVEYARDなど(青森のシーンは土地も音楽分類も幅が広く、体系的に団体を把握できてません、すみません…)の爆発的な推進力、新たに芽吹きはじめた秋田県のAvalanche Raveクルー等、団体としての存在が頭角を現しました。

新人DJは「その土地の代表」というわけです。
つまり前提として地元の人間の応援を背負うわけです。
仙台育英高校のように。

また、ハードコアの名を冠した催しでありながら、今回Jersey Clubの界隈から挑戦するPERIXX君は、ジャンルの代表でもありますね。福島のクラブシーンでも期待されている、という初対面の紹介を受けたあとにブッキングしたため、彼だけ2重の圧力を味わっていると思います!去年出たYadosanも同じだ!ごめんね!

「熱量」に関しては、本気で音楽活動をしているDJのみ声がけしました。

今回出場するSyumi君なんかは、ブッキング確定したのを伝える前の時点で、東北ハードコア主催の新人限定イベント「魁!Kabooooom塾」にて、自分のプレイに納得いかず、DJ後に階段で号泣していたそうです。

人の心を打つのは、音の良さ、正確さや技術だけではありません。

ぜひバックボーンにも注目してくださいね。


4.セコンド制

これはよく考えたな、と自分で自分を褒めてあげたい。
最も特徴的な点であり、新人戦において最重要だと思っています。

セコンド制は大きく分類して、2点の狙いがあります。

①まあ、負けてもいっか!をなくすこと
②人伝いでDJを教わる、特徴的な進歩を促進すること

①まあ、負けてもいっか!をなくすこと、に関しては、どれだけ本気でリアルな闘いを見せる事ができるか、いかにして責任を大きくできるかを重視した結果です。
手を抜いてもらっては困る、自分一人じゃなくてセコンドも巻き込んで責任取ってもらおう、という目的で採用しました。

②人伝いでDJを教わる、特徴的な進歩を促進すること、については、第1回新人戦に関するnote「現場で活躍するDJから、新人DJへ伝えた1つの大切なこと #東北ハードコア新人戦」にも書きましたが、セコンドもめちゃめちゃDJ教えててみんな大変そうでした。
セコンドによってDJを教えられるので、フォーマルな講師よりも、より個性的なパフォーマンスが身につくのではないか、という期待があります。
スポーツなら別ですが、芸術的行為は個性が強いほうが断然面白いと思っております。一般的な常識を破壊していくことが芸術的行為と等しいかなと…

セコンド自体もDJを上達できるチャンスです。
教えるのって、やるのと違って理解がないとうまく伝えられず、めちゃめちゃ大変ですからね…。

5.緊張感

新人DJ全員が「そこまで緊張する?」ってぐらい緊張してます。

すごい表情をしているので笑えてくるのですが、彼らの身になると、そらそうやね、と納得してしまいます。

前述の通り、背負うべきものがあり、セコンドとともに出場しており、インターネットを介してとんでもなく大勢の人に見られるわけです。
緊張しないほうがおかしいです。

そして新人戦には魔物が潜んでいます。

東北ハードコアの人間は性格が悪いので「なんで緊張してんの?」「テキーラ飲む?」と煽ってきます。魔物とは我々のことだ。

思わず部活の大会を思い出してしまうような、クラブではなかなか味わえない新鮮な空間だと思います。

なんと今回は現場に入場すtることも可能です!

Live Pocketにて前売り券をご購入の方のみ入場できます。
前日まで販売しております。是非お求めください!

東北ハードコア新人王決定戦 VOL,3(Live Pocket販売ページ)https://t.livepocket.jp/e/sicjm

一旦CMでした。

最後に・・・

何にしても、一生懸命やってる人間からは何かしら良い刺激を貰えるものです。
DJに関しては、こういった種類の催しはとても少ないですよね。

芸術的行為に優劣をつけるのは野暮だという意見もわからなくはないのですが、経験上、私個人がDJとして最も進歩を実感できたのは、サウンドクラッシュに出場し、敗北が決定した瞬間でした。
(※詳細は「#FETOW9 サウンドクラッシュがチームに与えた変化」をご覧ください。)

自らが傷つくことを恐れず、決戦の場に足を踏み入れるという行為自体、とても尊いものです。
出場するDJは、出場した時点で、優勝したに等しい価値があります。
まずはリスペクトを送りましょう!

ご覧いただく予定の皆様は、ぜひ今から楽しみにしていただいて、どねる(投げ銭に必要なサービス)を登録しておいてください!

東北ハードコア新人王決定戦2022年公式ウェブサイトには、たくさんの情報が掲載されております!
DJプロフィールやセコンド、開催タイムテーブル、配信URLなど、知りたいことがあったらまずはアクセス!

東北ハードコア新人王決定戦2022年
https://tohokuhc.info/rookiechampionship2022/

改めまして、
東北ハードコア新人王決定戦は、
年に一度のハードコアの祭典です!
ぜひ生配信でご覧くださいね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?