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自信まんまんで間違える

強風で倒れてから、電動自転車のギアの調子が悪かったんです。ペダルを漕ぐと一回転ごとにカン、回るとカン、という音がして。ああ、これは倒れた拍子にチェーンとかそういう部分がイカれてしまったんだな、と嘆いていたんですね。でも音が鳴る時とならない時があって、だから自転車屋行こうかどうか迷ってたんです。
また修理代がかかるな〜って感じもあって。
この自転車、これまで何回も強風で倒れていて、ハンドルが歪んじゃって、つい最近交換して数千円修理代かかっちゃったんですよねえ。
だからああ、また強風でイカたと思い込んでいたんですね。
自転車屋さんに行って、修理のお兄さんにペダルをカラカラ回してもらって、こういう時に限って音が鳴らないんですよね。「音なったり鳴らなかったりするんですよねえ」とか気まずいから話しかけてたら。「あ、これ、なんですかね」ってお兄さんが言って。何かというと、紐が絡んでたんですね。自転車の荷台にカバーしてて、そのカバーの糸がちぎれてギアに絡んでたんですね。ギアに絡んだ糸の長さが、その時々でちょっとほどけたり、絡んだりするから、音が鳴る日と鳴らない日があったというわけで。
ということで、一件落着したのですが。
今回の教訓は『問題が起こったら、判断の前に正確な状況把握』いや、もっとシンプルに『思い込みは良くない』というわけですね。私たちって結構、自分の判断は100%正しいと思ってませんかね。予断してしまう。予断は自分の価値観、世界の見方に基づいて行われるから。
例えば上司の一言は自分の思うような意図じゃないかも。子供の帰りが遅くなったからといっていきなり非行を疑ってはいけない。もっと善悪のわかりにくい、個々の価値観の問題でも100%正しいって思っちゃう。
パチンコで負けた人の話を聞いて、ギャンブルに行く人は愚かだとか、宝くじを買うのは交通事故に遭うより低い確率だから合理的じゃないとか。自分の信じる宗教の勧誘活動に貴重な時間を取られて、何が幸せなのかとか。
そういうのは価値観で、そう考えていけない、ってわけでもない。
でも、いい加減、世の中と自分の価値観を切り離して考えられるようにならなければならない。そうすれば、もっと友達が増えるかもしれないですね。大人になると友達を作りにくいのは、自分の価値観が固まるからなんですよねえ。自己の確立は必要。問題は、自分を確立した上で、相手の世界観も認められるようにならないと。争いが絶えないですよね。自分と違うってことは、悪ではない。これって子供でもわかることだけど、頭では理解しているつもりでも、本当に腹の底から理解していないですね。みなさんはどうでしょうか。

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