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心の闇は取り除ける?取り除けない?

こんにちは。今日も忙しいのに来てくれてありがとう😊
何もないところだけど、ゆっくりしていって下さい。
ジュースでも出しておくね🍹

日曜日は心理学の日です。
今回は、仕事に失敗して地面に埋められてしまった先輩の話をしたいと思います。
地面に埋められるって…。ヤバい仕事なんじゃないの…?
そう思うかもしれませんが、土建屋さんですね。

簡単に言えば、建物を建てる前に土地を均したり、国土交通省が定める基準を満たすために土壌を整えたりする仕事です。
まー、どこの地域にでもある仕事ですよね。

わたしが大学生のときに所属していたサークルの先輩の話です。
サークルは、キャンプ部ですね。
定期的にみんなでキャンプをしようという、まー、お気楽なサークルですよ。
男子の部と女子の部があったんですが、部室が近いという事もあって、よく一緒につるんでました。

ちなみにわたしが所属してたのは1年生のときだけで、それ以降は所属していませんでした。
理由は、学年が上がると後輩にご馳走をしなければならないからです。
謎の風習ですよね…。

1年生のときは、先輩たちからちやほやされるんで、バイトをしなくても全然困りませんでしたね。
学食は先輩がチケットを買ってきてくれるし、おやつやジュースは準備してあるし、活動費や交通費も先輩が払ってましたから。
至れり尽くせりの一年でした。

そんな羽振りがいい男性の先輩たちですが、バイトをかなり掛け持ちしてたらしいです。
大学の単位もかなり落としてたそうで、確か2年くらい留年してた先輩もいましたね。
キャンプに命を懸けてたという事でしょうか…。
真相は分かりませんが。

ある日、いつも部室におやつを持ってくる先輩の姿がありません。
今日はあの先輩来てないね。風邪でも引いてるのかな。
携帯で連絡とってみてよ。
同学年の男の子がわたしに連絡するように勧めます。

気になるから連絡でもしてみようか…。
嫌な予感を抱えながら、発信ボタンを押します。

あ、もしもし。先輩今日は来ないんですか?
みんな心配してますよ。

あー、ごめんごめん。
ちょっと、昨日大変なことに巻き込まれちゃって、今動けないんだよね。
動かせるの口だけだったりして…。

えっ?そんなに体調悪いんですか?

いや、体調が悪いんじゃなくって、動けないだけだから気にしないでね。
明日には行けると思うから。
みんなに伝えておいて。

謎の返事にまごまごしながら、サークルのメンバーに話しました。

まー、明日には来るって言ってるんだから大丈夫でしょ。
風邪でもこじらせちゃったんじゃないの?
気にすることないよ。
そんな安直な考えをしていました。

翌日――。

先輩が現れません。
まだ体調でも悪いのかな…。
みんなで先輩の家に行ってみない?
可愛い女子大生たちがお見舞いにきたら喜ぶに決まってるでしょ(笑)

部室を後にした十数名のキャンプ部のメンバーは、原付と自動車を乗り合わせて先輩のアパートに向かいました。
先輩の住むアパートは、木造の築三十年ほどのかなり古い建物でした。
駐車場こそあるものの、階段を上るとギシギシときしむ音がして、怖い思いをしましたね。

一度に押し寄せると崩れるかもしれんから、とらねこ行って来いよ。
なんでわたしなのよ…。
だって、一番かるそうだから。
しぶしぶ、木製の階段を上って部屋の前まで来ました。
ドアをノックして、先輩を呼びかけます。

サークルでお世話になってるとらねこです。
みんなで先輩のお見舞いにきました。

ですが、返事がありません。
ドアノブを回してみると、どうやら扉は開いているようです。

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