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50歳で花開く人、50歳で止まる人(その4)最後の逃げ道をつくっておく

 今回は、臆病で慎重な私にぴったりの話です。

 「逃げ道をつくる人は失敗する」「本気で挑戦するなら退路を断つべきだ」などと言われることがあります。
 (中略)
 「逃げ道がない」という状況は、「ここぞ」というときは効力を発揮しますが、ずっとその状態では、本当にしんどいのです。
 とくに、50歳からは「逃げ道を用意しておいたほうがいい」と強く思います。
 なぜなら、自分自身の人生に対して、責任があるからです。
 逃げ道がないばかりに悲惨な末路をたどった人も少なくありません。
(中略)
 本当に「自分の人生に対して責任がある」と考えるなら、不幸にならない「逃げ道」を用意して、どんな状況でも生き抜けるようにしておいたほうがいいのです。ましてや、これまで家族や会社のためにがんばってきたのですから、人生の後半、辛い人生を続ける必要はないではありませんか。
 「逃げ道をつくっておくこと」は、最悪の事態を避けるためのものです。
 「最後にはこれがある」という選択肢をもっておくのは、心の保険のようなもので、困難を乗り越えられたり、思い切った挑戦ができたりします。

有川真由美著「50歳から花開く人、50歳で止まる人」

 前回(その3)で書いたライスワーク、ライクワーク、ライフワークの内のライスワークにも通じる話なのですが、ベースに安定した収入があって、「いざというときは、これで何とかなる」と思えるからこそ、ライクワークにチャレンジすることができると思うのです。
 いくら好きな仕事でも、不安定でこの先どうなるか分からない、見通しが立たない状況で続けることは困難です。
 理由は、自分の人生に対する責任を果たすことができないからです。
 失敗して誰かに頼らなければ生きていけない人生は、楽しくも何ともありません。
 
 ライスワークで保険をかけ、「だめでもともと・・・うまくいけばラッキー」ぐらいの気持ちでチャレンジするぐらいの方が、結果的に、失敗を恐れビクビクしながら取り組むよりも物事がうまくいくような気がします。
 
 「そんな安定したライスワークがあったら苦労しないよ。いくら探してもないから、定年退職後の独立・起業を考えているんじゃないか!!」というお叱りの言葉もいただきそうですが、退職後もずっと公務員で給料をもらい続けており、他の生き方を知らない私には答を見出す力がありません。
 
 今回は、私なりに考えて、退職後も目標をもって生き生きとした生活を送るためには、やれそうでやれなかった好きなことにチャレンジした方が良い、そのためには、一か八かの賭け事のようにならない方が良くて、失敗しても受けとめてくれるセーフティーネットがあった方が良いのではないかという理想を述べてみました。

もし、この記事を読まれた方で、近くにお住いの方がおられましたら、一緒に価値観ババ抜きカードゲームを楽しみましょう!!

 6月24日(土)10:00~11:30 山口県周南市での開催です。

 https://peatix.com/event/3561487

 
 

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