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手間の体温【しゃしん日記】

早速ですが静岡県沼津市をご存じですか?
この記事は、静岡県沼津市にあります
for now、地下一階space戯曲で1月29日まで、開催されていました
"TEMPERATURE"
CODY × SYUNTA illustration and photograph exhibition
に訪れた時の、私の気持ちの記録としゃしん日記になります。

展示の紹介

この記事は全国、全世界の方に読んでいただきたいので、静岡県沼津市のご紹介から。静岡県の東部にあります、沼津市。
静岡県はよく金魚の形に例えられるのですが、金魚のおなかあたりです。
富士山が恥ずかしそうに見える場所、港もあり、山もある。
古き良きも残りつつ、味わい深い街です。

今回はそんな沼津市で行われた展示についてのお話です。

"TEMPERATURE"
CODY × SYUNTA illustration and photograph exhibition
スペース戯曲さんで行われた、CODYさんのイラスト、SYUNTAさんの写真。ふたりの作品が、ゆっくりじんわり”体温”のように、伝わる展示。

元は、パスタ屋さんだったという会場内。
閉店してから長い月日が経つらしく、この地に長く住む人には馴染みのあるお店だったようで、ご年配の方はしみじみとしていました。

壁のタイルが今でも、色鮮やかに輝いていました。

このタイルも、職人さんがひとつひとつ手間ひまをかけて作ったから、今でも色あせないのだと思います。

体温(Temperature)

キッチンだった場所からはじまります。

静けさと、少々の冷たさがある、キッチン。
おふたりの作品ひとつひとつが、心に直接語りかけてくるようで、深く集中して見ていました。

今の私は、写真に無我夢中で生きています。
写真のことを考えない日はないくらいです。
でもそれは、葛藤している最中だから、なにかに没頭するのだと思います。今まで、絵を描くこと、文を書くこと、様々な創作方法をしてきましたが、写真は私の中でいちばん重く苦しいものです、でも生きる糧になるくらい、大切です。

創作をする方は、自分の”なにか”を少しずつバターのように切り分けて、人々に与える覚悟を持った、強いひとなのではないかと思っています。
それくらい大切なものだからこそ、私の気持ちは惹きよせられ、反応するのだと思います。作品には、それぞれ作家さんの今まで生きてきて得たもの、自分に吸収してきたものたちが、現れるんだと思います。

CODYさん、SUNATAさんと、お話しできて、心から素敵な人だと思いました。とっても緊張している私に、優しく接していただきありがとうございます。作品への思いなど聞けて、とっても嬉しかったです。

これからも写真を撮り続けていきます。

細部まですき。
お香のかおりがする
古着屋さん店主のCODYさん、おみせの商品のイラストが見上げたところにも

じわじわと上がる体温

手間の体温

左:CODYさん「手間の体温」
右:SYUNTAさん「手間の体温」

今回の展示のテーマ、体温(Temperature)…手間にこもる体温
が、この作品を通して、大きく私に伝わってきて、この作品の前で目が潤みました。言葉より先に、気持ちが、体が反応しました。
どんな言葉も、作品の前では無力です。
それでいいんです。
感じたのは、温かい、自分の気持ちを後押しされたような…不思議な気持ちになりました。

戯曲

1回目に訪れた時、はじめてコチさんとおはししました。
コチさんはわたしの、”シャッターを切るタイミングが、咀嚼しているよう”だとおっしゃっていて、すごく素敵な表現で感動しました。
少しずつ咀嚼して大切に飲み込んで撮った物が、私の写真です。

てんやわんやと年明けをした私ですが。
今年は素敵な1年になりそうです。
人生の大きな分岐点にもなりそうな、素晴らしい展示でした。

CODYさん、SYUNTAさん。
この展示に関わったすべての方、ありがとうございます。

SPACE'戯曲
丸天ビル _for now
沼津市大手町5-4-1 地下1階

情報はこちらに…

またこんど!

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