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たった1匹のムカデによって闇に突き落とされた大学生達の話

私が大学生のときの話です。

その日も私は元気よく実験をしていました。

具体的には、96穴プレートに溶液を分注していました(午前1時ごろだったと記憶しています)。

そのときです。

ドーンという音と同時に突然停電が起きました。

所属の学部棟全体が突然停電になったのです。

とても困りました。

96穴プレートのどこまで分注したか分からなくなりました。

それだけではなく、HPLCの分析も停止しました。

さらには、13C-NMRの測定も積算中に停止しました。

大惨事です。

あ~あ、と、うなだれました。

電気がないと論文も読めませんし、携帯はありましたが、ガラケーだしん(クロちゃん風)

そして、さらにまずいことにふと気が付きました。

いや、まって!この学部棟の玄関は。。。

「電子ロック」

だ!

電気がないと開かない!!

帰ることもできません。

しかたがないので、屋上に出て星を見ていました。

するとすぐに、同じような境遇の方達が屋上に上がってきました。

みんなすることがないので、一緒に星を見ていました。

とても奇麗な夜空でした。

幸い、1時間くらいすると学部棟の玄関のドアを大学の守衛さんが開けてくれたので家に帰れました。

後日判明したのですが、電気系統に大きなムカデが入り込んでショートしたとのことです。

まぁ、ムカデなら仕方ない。許します!(笑)

読んでくださいましてありがとうございました!