【はだくる Ep7《秦野産ジビエ&小麦を堪能!OMOTANグルメ旅》】SURUGA Cycle Journal Vol.184
秦野市さんとのコラボ企画「はだくる」。
今回は、秦野市自慢のジビエ料理&神奈川県内一の「麦どころ」と言われる秦野の小麦を堪能できるお店を中心に、秦野市ならではのグルメに出会えるもぐもぐポタリングをお届けします!
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No.1 小田急線 渋沢駅
前半の舞台は、秦野市西部の渋沢エリア。小田急線「渋沢駅」からスタートしていきましょう!ナビゲーターは秦野市職員の柏木さん兄弟!兄の翼さん(青ヘルメット)と、弟の純さん(白ヘルメット)のコンビです。
一見普通の駅ですが、注目は電車がホームに入ってくる時の「駅メロ」です。渋沢駅は上りホームでZARDの「負けないで」、下りホームで「揺れる想い」が駅メロとして使われています。
ZARDのボーカルの坂井泉水さんは、秦野市出身。渋沢駅は坂井さんが高校通学の際に利用していた駅でした。「ZARDの曲を駅メロに」という声は2012年にファンから発案されたもので、2015年に秦野市市制施行60周年記念事業のひとつとして採用されました。
駅の北側、南側それぞれのロータリーには駅メロ碑が設置されています。
No.2 肉の松屋さん
渋沢駅南口から1分ほどのところにある「肉の松屋」さん。
近年、注目を集めているジビエ。秦野市でも、丹沢山麓の恵みを受けたジビエが人気です。松屋さんで販売されているのは、鹿肉のロースやバラ肉。どうやって食べたら?と思うかもしれないですが、焼肉やカレー、トマト煮込み料理などにすると美味しいのだとか。
松屋さんの看板商品は豚みそ漬「ぼんち漬け」。厳選したやわらかい豚ロース肉を野菜エキスと味噌を調合した特製の風味みそで漬け込んだもので、秦野市のふるさと納税の返礼品にもなっています。
精肉だけでなく、揚げ物も魅力的です!ご主人のおすすめは若鶏のから揚げ。唐揚げというと醤油やニンニクの味が強いイメージですが、松屋さんの唐揚げは鶏肉本来の美味しさを引き出しているのが自慢です。揚げたては衣がサクサク&柔らかくてジューシー!
No.3 パティスリー・クラベリーナさん
肉の松屋さんから西へ300mほど行ったところにあるのが、ピンク色の看板が目印の「パティスリー・クラベリーナ」さん。
秦野生まれ秦野育ちの店主・吉田さんが作るスイーツは、地産地消にこだわった工夫がたくさん。中でも、構想1年半を経て作られたレーズンサンドは秦野産の小麦とぶどうを使用した、正真正銘の秦野スイーツです。焼きたてのクッキーを急速冷凍して、作りたての美味しさを閉じ込めています。
また、ショートケーキなどに使ういちごも秦野産!実はスーパーなどには出せない変形した実をスライスしてケーキの中に入れています。形は不思議だけど、毎朝つみたての新鮮ないちごの美味しさは格別!
地元愛溢れるスイーツの数々をぜひ味わってください。
No.4 晶扇コーポレーションさん
続いては渋沢駅の北側エリアへ。パティスリー・クラベリーナさんから5分ほど走ったところにある「晶扇(あきお)コーポレーション」さんです。
晶扇さんは椅子の張り替えやリペア、オーダーメイドの製作もされている会社で、ここはショールーム兼工房になっています。
ここで注目は、秦野ブランドに認定されている「まくら正座椅子」と「まくらチョイ掛け椅子」。足の長さが違う2種類の小さな椅子は、足を畳むと枕になります。
さっそくおふたりも座ってみると…2種類のウレタンをサンドしていて、ふかふかの座り心地が気持ちいい!
椅子以外にも、面白いものを見せていただきました!
椅子を作る技術で再現した浅草の雷門の大提灯は、2023年に東京都庁に展示されていた作品です。色、筆文字など細かいところまで忠実に再現されていますよね。晶扇さんがフォトスポットとして作ったファンタジックな「天使の椅子」は、イベントなどで出会える機会があるかも!
イベント情報等は晶扇コーポレーションさんの公式ホームページをご覧ください。
No.5 PIZZA DINER Walking Flowerさん
今回のランチはイタリアンの気分!ということで、晶扇コーポレーションさんから300m程のところにある「PIZZA DINER Walking Flower」さんにやってきました。
Walking Flowerさんは、秦野産小麦を使ったピザが楽しめるレストランです。
選べるピザとサラダ、ドリンク付きのランチメニューがお得!おふたりはマルゲリータとクワトロチーズピザをチョイスしました。注文してから窯で焼き上げるピザは、チーズが熱々とろ~り。ひとりで1枚をぺろりと食べられてしまいます!
秦野産小麦は、肥料を1回多く与えるひと手間をかけているのが特徴で、グルテンを多く含む強力粉になります。小麦の風味を楽しめるもちもちとした生地もじっくり味わってみてください。
ちなみに、ランチメニューは定期的に入れ替わります!撮影日(2024年1月上旬)は「さつまいも&ハニークリーム」という甘めのピザが登場していました。
シェアしながらいろいろな味を食べるのも楽しいですね。
最新情報はWalking FlowerさんのInstagramをチェック!
No.6 TANZAWA GIBIER(銀八鮨 本店さん)
秦野のジビエの魅力を知ってもらおうと、熱い思いを抱く方に出会いました。
はだの桜みち沿いにある「銀八鮨 本店」さんの若女将である伊藤さんは、有害捕獲した鹿や猪の皮を利活用した革製品を「TANZAWA GIBIER」ブランドとして販売しています。
実は、害獣として駆除された動物は9割以上そのまま捨てられてしまっていました。大切な命を無駄にしたくない、という思いから「TANZAWA GIBIER」が誕生しました。鹿や猪の滑らかな手触りが心地いい丹沢ジビエレザーを、伊藤さんが手作りでキーホルダーやアクセサリーに加工しています。動物に元々あった傷跡もそのまま活かしているのが伊藤さんのこだわり。
伊藤さん曰く、サイクリストの皆さんへはコインケースや小さく折りたためるコンパクトなミニマム財布がおすすめ!サイクリングの途中でちょっと買い物したい時に使えそうですね。
丹沢ジビエレザーの名刺入れとIDケースは、はだのブランドに認定されています。革の種類や色など、オーダーメイドで注文ができます。最新情報は公式Instagramをご覧ください!
No.7 出雲大社相模分祀
銀八鮨 本店さんから、はだの桜みちに沿って東へ2kmほど走ったところに「出雲大社相模分祀」があります。「関東のいづもさん」と呼ばれ、大黒さまが御祭神となっている縁結びの神社です。
広大な境内には、なんと15か所以上の拝観スポットがあるのですが、今回はその一部をご紹介します!
参道入口の左側に駐輪場があり、鳥居をくぐると正面に本殿・拝殿が見えてきます。ここに御祭神の大国主大神様をお祀りしており、島根県出雲大社より正式に御分霊を賜った出雲大社教の分祠です。授与所の周りには優しい灯りのぼんぼりが。
今年がまたいい年でありますように、とお参りさせていただきました。
一年の幸福をお祈りした後は「龍蛇神(りゅうじゃしん)の社」へ。
森の中のトンネルのようになっていて、入った瞬間なんだか雰囲気が変わったような気がします。ここは出雲地方に古来より伝わる龍蛇神様を、千年の杜の守り神としてお祀りするお社です。
古来より「ゆずりの水」が湧水していて、秦野の名水スポットのひとつになっています。こんなところで名水スポットに出会えるとは!2匹の龍がいる泉にお水取りに来られる方も多いようです。
No.8 中国料理 北京館さん
出雲大社相模分祀から北へ向かって約3分。赤色の中華風な建物が目を引く「中国料理 北京館」さんにやって来ました。
北京館さんは「地産地消の本格中華」がコンセプトの中華料理屋。2021年頃からジビエ料理を提供するようになり、秦野産ジビエ鹿肉の麻婆豆腐がおすすめメニューになっています。
実は、鹿肉は高たんぱくで鉄分も豊富。さらに低脂肪、低コレステロールという、栄養価が高いのにヘルシーなお肉なんです。
お店でのお食事はもちろん、数量限定で北京館さん特製の「ジビエ麻婆豆腐の素」が販売されており、ご自宅でも気軽に秦野のジビエが食べられます!
丹沢の自然の恵みが詰まった一品を、お店でもお家でもお楽しみください。
No.9 パンのくま小屋さん
続いては、さらに東へ進んで住宅街の中へ。通り沿いに、可愛らしいくまの看板がトレードマークの小さなパン屋さん「パンのくま小屋」さんがあります。
地産地消を目指した、地元で人気のパン屋さん。人がふたり入れるかどうか…というとてもコンパクトな店内ですが、扉を開けた瞬間に焼きたてのパンのいい匂いが漂ってきます。ちなみに、くまのモチーフは店主さんの風貌から付けられたそうです。
美味しそうな焼きたてパンが並ぶなか、秦野産小麦を使ったパンを発見!おすすめは、秦野ブランド認定品の「塩こうじブレッド」です。塩麹ときび糖を練り込んでいて、外はさっくり、中はしっとり。秦野産小麦特有のもっちり感も楽しんでください。
パンのいい香りに誘われて、美味しいおやつタイムはいかがですか?
No.10 極楽寺
ここからは、舞台が鶴巻エリアに移ります。
次のスポットは小田急線のすぐそば、閑静な住宅街の中にひっそりと佇む「極楽寺」です。
参道に入ると、右手にはロウバイが可愛らしい黄色の花を咲かせていました。毎年1月中旬頃に見頃を迎えるので、冬に訪れるのがおすすめです。
本堂は参道を入って右手にあります。1979(昭和54)年、秦野市重要文化財に指定された十一面観音像が安置されています。この観音様は木造の寄木造り。左手には金色の花瓶を持っています。平安時代後期に作られた寄木造りによる仏像は、県内でも数少ない貴重なものです。じっくり見てみると、寄木でどうやって作ったんだろう…と思わせる繊細な造りです。
本堂は三が日のみご開帳されるのですが、事前に電話でお知らせいただければ、拝観が可能とのことです。お立ち寄りの際は、ぜひ実物をご覧ください。
No.11 延命地蔵尊
小田急線鶴巻温泉駅方面へ向かう途中、「延命地蔵尊」というお地蔵さんに遭遇しました。「延命地蔵尊前」という交差点の正面にあります。
お社の中を覗いてみると、なんと高さ3.23mもある巨大なお地蔵さんが!約250年前に江戸の商人が米寿(88歳のお祝い)を記念して造立したものと言われており、長寿を願うお地蔵さんとして地元の方々に親しまれています。
伊勢原市子易で造られ、秦野方面に運ぶ途中、この地で動かなくなったので、ここに安置したという説もあります。大きくて台座も立派なので、運ぶとなると大変だったのかもしれませんね…
No.12 延命くん
延命地蔵尊から約1分、小田急線鶴巻温泉駅の南側のロータリーで可愛らしいお地蔵さんを見つけました。
延命地蔵尊から鶴巻温泉駅に向かう坂道は、かつては歩道もなく、歩くのも危険な道でした。それが鶴巻温泉南口広場とともに明るく整備されたことを記念して、人々の安寧と地域の繁栄を願って「延命坂」と名付けられました。
この駅前広場が整備された際に造立された「延命くん」は、今日も延命坂を行き交う人々を優しく見守ってくれています。
No.13 川上商会さん
小田急線鶴巻温泉駅前にあるジビエスポットをご紹介しましょう!
やってきたのは、南側ロータリーにある「小高不動産」さん。なんと、ジビエ肉の流通拠点として「川上商会」さんを立ち上げ、自社のレトルトジビエカレーを販売しているんです。
ロイヤルブルーのパッケージが目印の「イノシシ肉のキーマカレー」は、こちらの店頭限定で販売されています。
ジビエってどんな感じ?まずはお家で気軽に食べてみたい、という方にもおすすめです。
No.14 白髭食堂さん
さて、今度は小田急線鶴巻温泉駅の北側にある「白髭食堂」さんにやって来ました!すべてカウンター席の小さな食堂なのですが、ランチの時間帯はたくさんのお客さんが詰めかける人気店。
フライのプレートやカレーなど、サラダとスープ付きのお得なランチメニューがおすすめです。今回いただいたのは丹沢ジビエの「みぞれシシメンチカツプレート」と「ジビエキーマカレー」の2種類。
ジビエというと、獣っぽい味がするのでは…?と思われるかもしれませんが、イノシシ肉のメンチカツはしつこくなくさっぱりとした味わいです。キーマカレーは野菜もたっぷりでパクパク食べられちゃいます。
シシメンチは単品でも食べられて、テイクアウトできるメニューもあります!秦野のジビエをランチで気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか?
No.15 Summer Cityさん
今回最後のスポットは鶴巻温泉駅から1分ほど路地を進んだところにある「Summer City」さん。
お食事の他、自家焙煎のコーヒーや、色とりどりのキュートなクリームソーダなど、ティータイムも気軽に楽しめます。
そして、こちらでもジビエ料理がいただけます!しっとりとした「シシ肉チャーシュー」は、噛めば噛むほどお肉のうま味が染み出し、濃いめの味付けがお酒にも合いそう!とナビゲーターのおふたり。
鶴巻温泉駅付近はジビエ料理が楽しめるお店が密集しています。自転車でぶらぶらしながら「ジビエの街」と言われる鶴巻のジビエグルメを楽しんでみてください。
それでは今回はここまでです。
次回のはだくるもお楽しみに!
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