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大特を自力(?)でとる その4「完結」編

3年前、都市部から山奥のど田舎にUターンしてきました。

帰ってきて仕事をやり始めるのですが、どうやらいろいろと資格がいるわけで。ひとつずつ取得していくことになるのですが、今回は大型特殊免許取得までのストーリーです。

今回は、ようやっと完結編です。はい、なんとか合格をいただきました。


3回目(実質2回目)

2回目は誰も予想しない結末で終わりました。※試験車のオイル漏れによる試験中止

これはノーカンです。タイトル写真にも二重線してあるでしょ。

どちらにしても、運転自体も全然だめだったことは自覚しましたので、かなり危機感を覚えてきたのもこの頃です。運転についてのアドバイスは白煙事案により聞けなかったので、1発目のアドバイスをもとに運転を見直すことにしました。

翌週、3回目(実質2回目)の挑戦。

もう受付から試験までの流れは通い慣れたベテランのようにスムーズでした。一発試験のことならおれに聞いてくれ。まだこれから何度でも受けるぜ!

これまで同様にコースを頭に入れつつ運転のイメージトレーニングします。方向変換がただただ怖い。

確かこのときも三人くらいいて、トップバッターだったと思います。方向変換まではそこそこ普通に乗れた自覚があります。終盤に方向変換がやってくるコースだったのですが、またしてもにっちもさっちも鬼切替運転を敢行し、一応抜け出したとこで「はい、出発地点帰りましょう」コールを頂きました。

3回目(実質2回目)でもまだ完走できずか…これはやばくなってきたでよ…。

試験終わり、試験官からのアドバイスタイムです。そもそもの運転の仕方について問題点を一通り言われたあと、最後に言われたのですが、「アクセルをふかせすぎ、なんでや?あんな運転だとそりゃ機械も壊れるで(怒)ブレーキは右足でやりなさい」

ぐぬぬ…

このときは、あ、はい、ですよね(汗)ぐらいしか反応できませんでした。


が、帰り道段々怒りがわいてきました。


大特車両の乗り方のクセ

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説明が難しいんですけどね、写真のように、大体のタイヤショベル、フォークリフトもそうだと思いますが、あんなように足で踏むやつが3つあります。普通車だとアクセルとブレーキの2つですよね。

これは、右からアクセル、ブレーキ、ブレーキとなっております。理由をちゃんと聞いたことはありませんが、通常作業などで運転する際、前後進はもちろんのこと、件の車両には作業用のバケットがついていますので、これを駆動させないといけません。そうした場合、バケットを動かすにもエンジンの回転が必要なわけですからアクセルを踏んでふかすわけです。

で、作業は動きながらやりますからギアを入れたままバケットを持ち上げたり下げたりするので、ブレーキを踏みつつアクセルをふかす、という動作をするんです。普通車じゃ考えられないですね。

つまり、一番左のブレーキを左足で踏みながら、右足でアクセルをふかします。

これで、車両は前にはいかないけど、バケットが持ち上がる、という動きをしてくれるわけです。


で、僕は、現場での乗車経験からこの乗り方に慣れてましたので、試験車でもそうやって乗ってました。実際そうやって試験に乗っても問題なしとネットで見たし。左足ブレーキで右足アクセル方式。ま、この乗り方が癇に障ったのでしょう。下手くそなくせに生意気な乗り方しやがって、みたいな。

くぉんのやろう…!ですよ。そりゃ試験車で実務的な乗り方する必要ないしけどもよ、作業用の車なんだからそうやって乗るようにも作られとるでしょうに!そもそもちゃんと整備しといてよ!(もっと汚い言葉で怒りました)

会社に帰って整備する人とかにも話しましたけど、ホースが破れるのは経年劣化がほぼほぼの原因じゃし乗り方の問題ではないと思うけどねぇ、と言ってました。

いまだに完走すらしていないという絶望と、やり場のない怒りによる反骨心が半々くらいでせめぎ合いだし、同じ試験官にあたったら一言モノ申してやろうということだけは胸に誓いました。口だけ野郎です。

この回から、言われたアドバイスをメモにしてスマホに残し、その課題をフォークリフト様で練習するようになりました。このときは、”左足使わない”とメモが残っております。


4回目(実質3回目)

もう左足ブレーキ走法はやめました。あと、カーブでふくらまない、スピードだすとこはだす、この2点とを気をつけて走りました。

ようやっと完走できました。方向変換は、前に比べたらなんとかなりましたが、まだまだこんなやつが路上を運転してたらいやだ、レベルでした。

結果は不合格でした。このときのアドバイスは、方向変換と右の感覚って書いてます。右の感覚、ってもう今は何の意味かよう分からんです。

これ何回目で免許取れるかな…ってこのころ思ってました。


5回目(実質4回目)

もうあんま内容特にないんですけど、完走したけど不合格でした。すごい雪が降ってて、試験官にこんな大変な日にようきたね、って言われました。1回目と2回目(事件回)の試験官でした。受からしてやりたいけど…って言ってくれました。もうこの試験官については好きになりそうでした。

けっこう手ごたえ感じてたと思います。



合格へ

そして6回目(実質5回目)。

格段に練習量は増やしてました。納得いくまで練習しました。といっても1時間くらいですけど。

駐車用の白線に沿って運転できるか、方向変換できるか、けっこう練習したと思います。

いつもの流れで試験スタート。初めての試験官でした。


もうね、正直運転終わった時点で受かったな、これは、と思ってました。


まずもって、運転がスムーズですしおすし、試験官が全然採点表になんも書いてない!いつもは、スタートからもうずっと曲がるたびにあんなに書いていたのに!

方向変換も練習通りにいきました。抜け出たとき自信満々でどやったと思います。

そして、やってきた試験官アドバイスタイム。

「公道に出てもね、メリハリをつけて、他の車輛の邪魔にならないようにスムーズに運転するようにね、気をつけてください」

…って!

これ受かったやつやんけ!!受かったときの言い方や!!!!

「はい(キリ)」

って答えました。

これでだめならあきらめるレベルだよな、と思いつつ結果を待ちます。


電光掲示板に自分の番号はありました。


それから、免許発行の手続きをして、最後手渡されるとき、いい歳して恥ずかしげもなく、ちょっとこれすんません記念に写真撮っていいすか?ってお兄さんに言って、お兄さんに持ってもらった私の歴戦が刻まれた試験表を撮影しました。タイトル写真の奴です。嬉しかったんや。


感想

こっからはこれといったストーリーはないです。

おめえの運転で車両が壊れた発言の試験官さんにはあれからあたりませんでしたので、モノは申せませんでした。多分あたっても言ってないと思うけど。僕の運転に問題があったのだ、と反省できるほど寛大になれていました。

6回(実質5回)の受験を通して、僕以外に他の免許も含め合格した人を見ませんでした。全部の免許すべてがどうか実際分からないですが、少なくとも大特では合格者を見ていません。毎回、『合格者はいません』といった案内でした。

なので、これは試験センターにもよると思いますが、一発試験はなかなか難しい試験ではあると思います。

色々ネットで情報を探していた時に見かけた言葉ですが、教習所はどんどん生徒を回したいから早く卒業させたい、しかし試験センターはたくさん試験受けさせたいからなかなか受からせない、といったもので、これが真実とは思いませんが、なるほどなぁと思ったものです。

これから、一発試験で免許を取ろうと思われている方にできるアドバイスとしては、よほど運転に自信やセンスがあり慣れている方はスムーズかもしれないのですが、やはり練習は必要と思います。自分の場合は、試験場で試験のときだけの乗車で公道を走っていいレベルまでの運転技術は得られなかっただろうと思います。


僕は除雪機械に乗るために今回大特をとりました。とれたのは冬も山場にさしかろうかという1月22日です。

2月にも除雪は何度か出動しましたが、結局僕はそもそもオペレーター(運転手)として期待されてもおらず、ずーっと作業写真を撮り続けて書類作成をして、そして、除雪は終わりました。


今回のは、脱線と余談がふんだんに盛り込まれすぎてますので、情報に集中した見やすいまとめ的なのをそのうちまた整理しておきたいと思います。

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