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不安よ吹き飛べ! 満塁アーチ

彼の笑顔で私の目には1滴の涙が流れた。
涙が流れたのには理由があった。


🐻

2021年10月13日 埼玉西武ライオンズ戦
清水優心選手が打のヒーローとしてお立ち台に立った。そのお立ち台で見せた彼の笑顔が満天の星空のようにキラキラ輝いて見えた。



この前、私はYouTubeでFFFFFを見ていた。その日は清水選手が出演していた。どうやらファイブクエスチョンに答えるらしい。


「楽しみな試合の時の朝の目覚めは?」という質問に清水選手は「楽しみな試合なんてないっす。」と少し笑いながらも元気なさげに答えた。


良くなかった試合の次の日の朝は不安で起きてしまってきついらしい。
私はこれを聞いて心配になった。
そのきつさが次の試合に影響が出るのではないかと思ったからだ。きつさが何日も続くと負のループに陥り、彼のメンタルにも影響するのではないかと考えてしまった。
更に、清水選手はシーズン前半、なかなか思うように成績を出せていなかった。そこで、同じ捕手というポジションにいる石川亮選手の出番が多くなった。


ポジションを奪われかけている彼はどんな思いをしていたのだろうか。
私はあれこれ考えてしまう。


"ファイターズの正捕手"は 清水優心 である。
というイメージが私の中で定着していたため、出番が少なくなる彼を見ていてとても悔しかった。でも、本当に悔しいのは清水選手本人だろう。

ところが、彼の出番がシーズン中盤〜現在にかけて増えてきた気がする。もしかしたら、なんらかのチャンスが巡ってきたのかもしれない。



そして今日、満塁で迎えた清水選手が打ち込んだボールは弧を描いてスタンドイン。

お立ち台で「その前の3打席が情けなかったので、あそこで1本打てたのは良かったと思います。」となんの曇りもない真っ直ぐな目をしながら話した。
この一言を聞いてほっとした。その時私は1滴の涙を流した。どうやら私の涙は安心から来たものだった。


彼の中で今日の試合はかなり良い出来だったのではないだろうか。きっと明日の朝はいつもよりスッキリ起きることが出来るだろう。
今日は最高の1日だ。この1日を毎日繰り返したらどれほど楽しい生活になるだろうか。ワクワクが止まらない。

清水選手のこれからの活躍に期待が高まるばかりである。



最後まで読んでくださりありがとうございます😊



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