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「鎌田が強いです」 / 1年半前に法大に行った時の一言。

(↑の写真は特に法大とは関係ございません)

昨日の学生ハーフのリザルトを見たときに最初に思ったことが、

「鎌田はやっぱり強い」

だった。

今年の正月の箱根駅伝1区では鮮やかなスパートを決めて逃げ切った法大の鎌田航生の強さが際立っていた。

彼の出身校の法政二高は神奈川の高校中長距離界でもジワジワと頭角を表してきているが、鎌田の1つ下の世代には男子800mで全日本インカレ2連覇中の松本純弥(法大)がいる。

ということで、法大からユニバーシアード改めユニバーシティゲームズの代表選手が生まれた。学生ハーフの男子で大学別ポイントみたいなものがあるとすれば、1. 駒大 2. 國學院大 3.早大 4.順大といったような昨日の結果だった(大学駅伝ファンの間では異論があるかもしれないが)。

例年3月のこの時期は箱根駅伝と、都道府県駅伝、丸亀などの各ハーフとトラックシーズンの間ということでピーキングが難しいレースでもあるが、今年はユニバーシティゲームズの選考がかかっていたとはいえ、やはり各大学の主力選手の故障やピーキングが難しいということを感じたレースでもあった。

また、風が強く「現在のレベルにおいては」ペースが比較的落ち着いた。優勝記録の1:03:00は、昔の学生ハーフでは比較的標準的な優勝記録であり、その頃でも学生の10000m27分台ランナーはいた。

今回のレースで印象的だったのは鎌田選手の強さであるが、それをさらに象徴するのが、2位以降の選手がフィニッシュラインでバタバタと倒れ込んでいく様子だった。

これは、世界クロカンなどでアフリカ勢の選手が涼しい顔で優勝したのちに、フィニッシュラインにやってくる選手が次々と倒れ込む姿に少し似ていた。

昨日のレースはピーキングが難しく、風が強いレースであることはライブ配信の画面越しに伝わってきたが、この様子を見る限りでは

「鎌田はやっぱり強い」

といえるから、本番のユニバーシティゲームズでも金メダル獲得が期待できるのでは無いだろうか。

昨今は陸上中長距離種目におけるタイム水準の向上がめざましいが、勝負の世界で勝ち続ける選手が単純に強く、そして良いタイムを持っていることが多い。

鎌田選手はまだ10000m27分台やハーフ61分台を持っていないが、彼がスパートで破った選手の持ち記録はそれらの走力を持っている選手だったことを考えると、彼が今十分その力を持っていると考えてもいいだろう。

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