ブロッコリーを放置するとアブラナ科であることがよくわかる~雑談力向上プロジェクト②
ブロッコリーが「指定野菜」に昇格
ここ数日、近所のスーパーがやけにブロッコリーを推してくると思ったら、農林水産省の「指定野菜」に追加されていたのですね。「特定野菜」からの格上げで、指定野菜追加はなんと半世紀ぶりとのこと。
ブロッコリーは死亡リスク低下に役立つ?
農林水産省の説明によれば、「指定野菜」は「野菜のうち特に消費量の多いもの」を国が指定するそうです。
ではなぜ、ブロッコリーの消費が増えたのか。
消費者側の要因として
健康志向の高まり
おいしくて栄養豊富
形や彩りが良い
などがあるそうです。
この中で「健康志向」に効く野菜であることについて、裏付けとなる資料を見付けました。
ブロッコリーやキャベツ、ダイコン、白菜など「アブラナ科」の野菜には、
アブラナ科野菜摂取量が多い人は死亡リスクが低下
イソチオシアネートや抗酸化性ビタミンなどアブラナ科に多く含まれる成分の抗炎症および抗酸化作用が、がん、心疾患、脳血管疾患の死亡リスク低下に寄与
アブラナ科野菜ってすごいんですね!
ちなみにブロッコリーがアブラナ科であることは、私、菜園で育てていたブロッコリーを収穫せずにそのまま放置した時によくわかりました。このnoteのトップに掲載した写真がその時のものです・・・(菜の花そっくりの花が咲くんです)
農家にとっての栽培しやすさと食料自給率を上げたい政府の意向が一致?
さて先ほど、ブロッコリーの消費が増えた要因として
健康志向の高まり
おいしくて栄養豊富
形や彩りが良い
をご紹介しましたが、これら以外に、私自身は「価格がおおむね安定しているため買いやすい」ということも大きな要因ではと感じていました。
そんな中見つけたのが、こちらのグラフです。
ブロッコリーの作付面積が異次元の動きを見せているのだそうで。
「輸入野菜」のイメージが強かったブロッコリーですが、実は「輸入量は2012年をピークに減少し続け、それに反比例するように国産ブロッコリーの出荷量は増加傾向」にあるのだそうです。
産地の環境にあった品種を選べば比較的栽培しやすいブロッコリーを経営の柱としている農家も多いのだそうで、今後、「指定野菜」になると「安定的な生産を促すため、価格が著しく下がった場合に生産者に支払われる補助金が現在よりも手厚くなる」ことから一層の国産化が進むかも。
なるほど。まったくの推測ではありますが、ブロッコリーの「指定野菜」昇格は食料自給率をあげたい政府の意向とも一致していたということなのかもしれませんね。
以上、サステナビリティ分野のnote更新1000日連続への挑戦・106日目(Day106)でした。それではまた明日。
以下はおまけメモです。
雑学①:ブロッコリーと言えばサカタのタネ
ブロッコリー普及の立役者であり、現在でも世界シェア65%を誇るのが日本企業「サカタのタネ」です。
今回の指定野菜化でサカタのタネの株価が急騰するのでは!と予想した向きもあったようですが、それほど影響は大きくなかったようです。
さすがは海外売上高比率が70%を超える「海外展開巧者」サカタのタネ。日本国内の「指定野菜」化など大したことはない、ということなのかもしれませんね。
雑学②:ブロッコリー情報(レシピ等)
ブロッコリー総合サイトより
上手なゆでかた
茎の部分のむきかた
レシピ
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