葉月勧

詩を書いています。月一程度のペースでなにか(詩やブックレビュー、エッセイ、日記)アップ…

葉月勧

詩を書いています。月一程度のペースでなにか(詩やブックレビュー、エッセイ、日記)アップしていこうとかんがえています。メインは詩ですがいろいろと。朗読もたまにします。 https://susumuhazuki.tumblr.com/

マガジン

  • 詩・まとめ(2) 22/04~

    詩のまとめ(2)です。 スマートフォンからも見やすいように小分けにしてみました。

  • Book Review

    一押しの本について、書評を書かせていただきました。

  • 詩・まとめ(1) 20/12~22/03

    noteで公開した詩をまとめてみました。

最近の記事

  • 固定された記事

瞬いた星の詩

シリウスが綺麗だね ちらちらと輝いて工業地帯のよう 日本から観測できる地球は夜だけど それなら今見上げているあの星は なんの光を映しているのだろう 探していた輻射点はどこにも見当たらない もう少しすれば東の空に昇ってくる という話を何度か聞いたけれど いっこうに昇ってくる気配がない 目を凝らしていても 街明かりに照らされて薄められた夜空に 流星はそっと消え入るように落ちて 曇り空はそれを隠してしまう それでも空高く輝くシリウスは綺麗だね 昨日に置き去りにしてしまったきみは

    • お久しぶりです。最近はサブアカウントの記事をつくることに注力していました。詩も書いていますが、量よりも隅々まで納得のいくものをつくろうという思いが最近は強いです。きっかけがあったため、詩とはシリーズという題でコラムを書いていこうと思いますので、そちらもよろしくお願いします。

      • 【新生】はづにっき /chatGPTと詩/バナーつくってみた/書こうと思えば?

        バナーつくってみた はづにゅー新しくなります!といっても自己満足の記事なので、誰も喜ばず悲しまずといったところでしょうが…… noteを使ってるとバナー画像に困ることがあります。といっても一時のインターネットとはちがって、今は大量に無料画像がありますから、どちらかといえば探すのが面倒というようなかたちで困るので、noteも提携しているCANVAにてバナーをつくってみました。テンプレートがたくさんあって、それを好きに編集できるかたちなので、デザインが得意でない人にもおすすめで

        • 白波の子

          深海にすまう 角を生やした魚は 暖流によりその角をまるくし すっかりとおだやかになった 軒下に営巣をして ひとと共にいきる つばめの親は 子をうみそだて血をつないだ 白波によごされた日から 強かに生きているようで 皆どこか壊れつづけながら するすると暗闇に落ちてゆく 糸のかたちをした感情 ひとにしか聴かれぬざわめきが 海鳴りのなかで今日も生まれて ざわめく岬には白波の子 しろく陶器のような瞳をして 黄昏に取り残されたものが 永遠のゆめをみている あわと化した日々は 胸

        • 固定された記事

        瞬いた星の詩

        • お久しぶりです。最近はサブアカウントの記事をつくることに注力していました。詩も書いていますが、量よりも隅々まで納得のいくものをつくろうという思いが最近は強いです。きっかけがあったため、詩とはシリーズという題でコラムを書いていこうと思いますので、そちらもよろしくお願いします。

        • 【新生】はづにっき /chatGPTと詩/バナーつくってみた/書こうと思えば?

        • 白波の子

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        • 詩・まとめ(2) 22/04~
          3本
        • Book Review
          1本
        • 詩・まとめ(1) 20/12~22/03
          15本

        記事

          はづにゅー .3 別アカウント、ひたすら書く、ボルダリング

          別アカウント をつくった。別に葉月名義で書いても問題のない内容だったけど、詩をメインで書いている葉月に合体させると、よみづらくなりそうだったので(いまもこうして雑記を書いているし)分けることにした。 内容は主に闘病記的なもの。書き始めたばかりだが、トピックは尽きないので、いい感触。 できあがったらこちらからも飛べるように、リンクを用意したいと思う。 ひたすら書く そんな感じで、別アカウントのnote、リーディング用の詩、合評会に出すための詩と+いくつかを最近はずっと書い

          はづにゅー .3 別アカウント、ひたすら書く、ボルダリング

          はづにゅー.2 気象病とゼルダの伝説、そしてイノベーティブ

          こんばんは。皆様おつかれさまです。はづきです。 見切り発車ではなかったものの、続くかどうかはわからなかったはづにゅーですが、続きます。(よかった) 普段のことなんて書けないんじゃと思ったけど、どうやら力を入れないのが大切らしい。 寒気 は相変わらず厄介。コロナウイルスに罹ったとき、後遺症でブレインフォグという脳内がはっきりしない状態が出ていたけれど、あれと同じような感覚になったりする。個人的には熱よりも咳よりも、ブレインフォグが一番厄介だったから、寒波がきますという文言は

          はづにゅー.2 気象病とゼルダの伝説、そしてイノベーティブ

          はづにゅー vol.1

          新年あけましておめでとうございます。 昨年は12月からもう寒い日が続いていたので、いつもほど年越し感がないような気もしましたが、ともかく、明けました。 本年も詩をメインにがんばっていこうと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 さて。ここからは日記。 もともと新しい試み・コンテンツが必要かなと思っていて、書評もいいけどもっと気軽に、そして更新をしやすいものを書きたいなと思ってたどり着いたのが日記だった。エッセイも候補に入っていた(どころか、記事を作成途中で下書きには

          はづにゅー vol.1

          2022年を振り返ってみました

          noteで記事を書いているクリエイターさんならご存知かと思いますが、今年も振り返りの季節がやってきました。 個人的にはnote運営のこういう試みが好きで、今年もひそかに楽しみにしていました。僕は戦略的にnoteを運営しているわけではないんですが、それでもデータを見るのは楽しいんですよね。 よく読まれた記事。スキの数からなんとなく想像できなくもなかったのですが、年明けに書いた読書のお供になる音楽の話が一番でした。 このnoteには主に詩を載せてるので、この結果は複雑な思いが少

          2022年を振り返ってみました

          明日24日のポエトリーナイトフライト、寒波直撃もあってなんとも言えないのですが、体調がよければ参加したいと思います。お近くの方は気軽に立ち寄ってみてくださいね。

          明日24日のポエトリーナイトフライト、寒波直撃もあってなんとも言えないのですが、体調がよければ参加したいと思います。お近くの方は気軽に立ち寄ってみてくださいね。

          琥珀

          こはく色の瞳をした君を好きだった 機微のふれあいで熱はうまれ 赤くなるまま鉄のように融けた 夢のような日々は移ろい 今はもう遠く ただ宝石箱を眺めて焦がれるばかり 雨上がりにそうっと 差し込むひかりに照らされた 磨かれるのを待ちわびる 感情 水に濡れたサテンのように 胸を流れている糸のような水 水面に影をおとす 薄い雲たち とうめいで組成された笑顔を 手向けとしてばらまいた 厳しかった冬が濃度をうすめれば 桜の枝 いくらか嵩を増した ふたご星のように平行に進む人生にも

          11月26日のイベントに出演(できれば)します

          11月26日(土)、京都御所近くのPUB VOXHallにて行われる、 「ポエトリーナイトフライト」というイベントに出演(?)させていただきます。 (?)と書いたのは、このイベントがスラム(ラップバトルのように順位や勝ち負けを付ける)形式であり、参加者は募られているのですが、 エントリー方法も当日に会場で先着順、ということで出演できるかは不確定 だからです。(イベントについての詳細は以下note記事をご覧ください) 詩に限らずラップでも落語でもいいという寛容なイベントです

          11月26日のイベントに出演(できれば)します

          実は短編小説を書いていた(ので、そのときの)はなし

          こんばんは。noteの10月はクリエイター応援月間(#つくってみたやってみた)とのことで、こんなはなしもしてみようかなと思う次第です。 短編を書くようになるまで今から5年前の2017年の暮れ、わたしはある小説投稿サイトにて、コンテストを見つけます。それまでプロットを組んでみたり、あらすじを書き出してみたり、登場人物の設定などを考えてみたりという、部分的なところでは小説を書いていたのですが、完成させた作品はなく、いつもどこかで中途半端になったり、書き進められなかったりというこ

          実は短編小説を書いていた(ので、そのときの)はなし

          今こそ読みたい本、「ある秘密」

          今年も開催されるらしいnote主催の読書感想コンテストに参加してみようと思います。今こそ読んでほしい、この本。というテーマだそうですが、その文言を見て真っ先に思いついたのが、 フィリップ・グランベール「ある秘密」でした。これはフランスの高校生が選ぶゴンクール賞(ゴンクール賞は、フランスで最も権威のある文学賞のひとつ。)にも選ばれた作品です。 パンデミックに気候変動、戦争と物価高騰と、困難が積み重なる2022年にこの作品を選ぶ理由は、本作のテーマにあります。安易に固有名詞を出し

          今こそ読みたい本、「ある秘密」

          運用方針について(おしらせ)

          月一の詩作をスムーズにできない遅筆な現状のため、運用方針を変えることに致します。それに伴い、プロフィールも変更しました。 これからは月一程度のペースを目標に、詩やブックレビュー、エッセイをアップしていこうとかんがえています。再開予定は10月です。よろしくお願いいたします。

          運用方針について(おしらせ)

          葉月勧は現在休眠中です。更新再開は9,10月を目処にがんばりたいとおもっています。 さて、『みんなのユニバーサル文章術 今すぐ役に立つ「最強」の日本語ライティングの世界』という書籍が、今年の初めに発売されていたらしく。わかりやすい日本語を書くための本らしいです。気になった方はぜひ

          葉月勧は現在休眠中です。更新再開は9,10月を目処にがんばりたいとおもっています。 さて、『みんなのユニバーサル文章術 今すぐ役に立つ「最強」の日本語ライティングの世界』という書籍が、今年の初めに発売されていたらしく。わかりやすい日本語を書くための本らしいです。気になった方はぜひ

          Book Review.01 "流浪の月"

          「昔は良かった」とぼやくのは簡単だ。 それは、そのために人は特別な労力を必要としないからだ。 ぼやく者にとって特別な検証も必要がないし、特別に高尚な考えを持っている必要性もない。そのためか、このノスタルジーに満ちた懐古は、インターネットや実社会のそこここで、まるで慰めのように繰り返されている。 果たして現代人は不幸なのだろうか。”昔”と比べてテクノロジーが発達し、大きく利便性が向上した現代に生きる喜びは、どこにもないのだろうか。 そう考えたときに思い出したのは、数年前の夏に

          Book Review.01 "流浪の月"