ジェイコム男B・N・F氏から学ぶ社会で活躍するための3つのポイント

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みなさんは投資家、B・N・F氏をご存知でしょうか。株式投資や経済に関心がある方は2005年に起きたジェイコム誤発注事件で、その名を知っているかと思います。わたし自身は、事件が起きた17年前は中学生で名前を聞いたことがある程度でした。

しかし、以前投稿した投資家cis氏の記事を書こうと情報収集していたときに、B・N・F氏の名前も出てくることが多く、今回記事を書くことにしました。
『一人の力で日経平均を動かせる男』cis氏は自分の長所を知る男だった!


B・N・F氏とはどのような投資家なのか

まずは、B・N・F氏がどのような投資家なのかをご紹介していきます。

株式投資を始めたのは2000年で当時大学3年生。元手は約160万円からスタートし、不動産投資に参入する2008年時点では、資産を200億円まで増やしていました。その後、不動産投資でも大きな利益を産み出しています。購入したと公表されている不動産はどれも数十億~百億円超えの物件です。

・地上10階・地下1階の商業ビル「チョムチョム秋葉原」(秋葉原)

チョムチョム

出典元:http://chompchomp.jp/gallery.html

・地上6階、地下2階建ての商業ビル「AKIBAカルチャーズZONE」(秋葉原)

カルチャーZONE

出典元:https://www.akibacultureszone.com/access

・地下1階、地上9階建ての「リディア(Lydia)ビル」(ススキノ)

すすき野

出典元:https://hre-net.com/real_estate/45638/

不動産投資に参入した理由をB・N・F氏は「リスク分散」「持っている資金を投じると株式市場への影響が大きすぎる」と述べています。

また、他人のお金を投資するのは嫌いで、ソフトバンクグループ株式会社取締役会長の孫正義氏に運用を頼まれた際も断ったという逸話があります。

大きな転機となったジェイコム誤発注事件とは

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B・N・F氏が有名になったジェイコム誤発注事件は、2005年12月8日に発生しました。この日、新規上場(IPO)したジェイコム(現・ライク)の株式をみずほ証券が誤注文し、株式市場を混乱させる事態になりました。

誤発注の内容は、みずほ証券の担当者が「61万円1株売り」とすべき注文を「1円61万株売り」と誤注文してしまった、というものでした。

もちろん誤発注は大きなミスですが、ヒューマンエラーを見越したシステム運用を行っていなかったみずほ証券にも問題ありと指摘されました。また、みずほ証券は誤発注してから迅速に東証担当者とも連絡をとっており、注文の取り消しを依頼するなどの対策を取っていたのですが、結局「注文の取消」が東京証券取引所に受け付けられなかったことも問題点としてあがっていました。

ジェイコム男と呼ばれるようになった理由

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みずほ証券の誤発注によりジェイコムの株価は一時57万2千円となり、ストップ安に陥りました。この時にB・N・F氏は割安とみて34億円でジェイコム株を購入しました。

その後、みずほ銀行は慌てて61万株を買い戻して混乱を収拾しようとしますが、その結果今度は株価が急騰しストップ高77万2千円にまで高騰。B・N・F氏はここで一部売り抜け、最終的に20億円の利益を得ることになりました。

多くのトレーダーが突然の出来事に混乱する中、冷静な取引で20億円の利益を確定させたことから「ジェイコム男」とメディアが名づけ、その名が浸透していきました。


社会で活躍するには情報収集、判断力、動ける準備が大切

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B・N・F氏がジェイコム誤発注事件で大きな利益を手にしたのは、運が良かっただけと考える人もいますが、わたしは運だけではなく、3つの大きな要因があると思っています。

①常に株価の情報を収集していた
②圧倒的な経験値があり、自分の判断に自信があった
③すぐに動かせる資金が潤沢にあった

この3点を一般的な仕事に置き換えると

①常に情報収集をしてチャンスを見逃さない
②いろいろな経験をして判断力が身に付いている
③日々勉強をして、チャンスが巡ってきたときに動ける資格やスキルがある

と言い換えられ、これらは会社で「成果をあげる、昇進する、起業する」など世の中で活躍していくために必要な要素だと思います。このように考えると、B・N・F氏のように自分とは違う世界にいる気がする人からも、学べることはたくさんあります。これからもいろいろな成功者の方から学んでいこうと思います。

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