難しいこと

この時期になると必ず取り扱う題材があります。

それは

戦争

の題材です。

戦争の悲惨さを伝え継ぎ

二度とこのようなことが起きないように

というのが狙いなのだと思います。

ちなみに今取り合っているのは

米倉斉加年さんの

大人になれなかった弟たちに…

です。

戦時中、食糧難の中やっと手に入れた配給のミルク

それは生まれたばかりの弟の大切な食事

しかしそれを何度も盗み飲みしてしまう

その後、弟は栄養失調で死亡

というノンフィクションです。

ちなみにCD版では米倉さん自ら朗読しており、哀愁が漂っています。


この題材を取り扱う上で難しいことが2つあります。

1つ目は

戦争を知らない人間が戦争を教える

ということです。

授業で習ったり、テレビを見て、ある程度の知識はありますが

聞いた知識でしかありません。

それを子供達にどう伝えるべきなのか。

難しさを感じています。

2つ目は

食糧難に直面する場面がない

ということです。

今の日本では経済的な格差はあれど

食べるものがまったくない

という状況に直面することはほぼないでしょう。

そんな中で

昔の人は思うように食べれなかったのだから残さず食べなさい

などという指導をしたところで

それを理解できるのか、と思ってしまいます。

日本の歴史は伝えなければいけないけど

昔の暮らしを経験できるわけではありません。

時代に合わせた指導が必要だと感じました。

授業の難しさを感じた話でした。


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#大人になれなかった弟たちに


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