見出し画像

ココロカガヤキライフ⑤「モノと一緒に『勉強』と『オール5』を捨てる」

今回のココロカガヤキライフも「モノと一緒に捨てましょう」シリーズです。今回も参考にしたのは、中野裕弓(ひろみ)さんの「幸せになるために捨てるもの84のリスト」です。さて、「勉強」を捨てるって衝撃です。結論から言いますと捨てましょう!

今回は、①お子様がいらっしゃるご家庭の方、②勉強が苦手という方、③大人の学びに興味がある方にお届けしたいと思います。

1.やらされ感のある勉強

さて、中野さんによると、「常に『勉強しなさい』と言われて、『やらされた感』だけが残るような勉強ならいらない」ということです。

確かに、「やらされ勉強」は辛いものです。まして、得意ではないことを受験に必要だからやるのは、私の経験上も大変でした。

私は文系で数学が苦手でしたが、国立大学を受けるために共通一次試験まで時間を費やして勉強していました。国立大学も何とか受かったものの、結局、私立大学に行くことしたのですが、得意を磨きたいという気持ちと苦手を克服しなければという気持ちのせめぎ合いでした。

とにかく、やらされ感の残る勉強は捨てた方がいいし、まして、「学習」に嫌なイメージだけが残って、大人になってからも学びに対してアレルギーを持ってしまうのは、非常に残念なことです。

2.勉強よりも研究

中野さんによると、「やらされる勉強ではなく、興味のもてるもの、好きなものを学ぶことです。それは勉強ではなく、『研究』といったイメージ」と言っています。

子どもたちに声をかけるときは、「勉強しなさい」よりも「研究してみよう」、「考えてみない」と言った方が良く、学びを楽しめるゲーム感覚を取り入れることが幸せにつながるとしています。

やらなければならない勉強の中にも面白い部分を見出して、受動的な勉強から能動的な学びに持っていければ、やらされ感はなくなると思います。陰山英男先生の100マス計算のようにゲーム感覚にさせる方法が求められます。

3.宿題も定期テストもいらない?

さて、「勉強」以外の言葉で「やらされ感」のある言葉は、「宿題」や「定期テスト」があります。これも同じ理由で、廃止したのが麹町中学校の工藤勇一さんです。参考にしたのは、以下の本です。

工藤さんは、「子どもが興味をしめさないのであれば無理にやらせる必要はない」と言います。「手段に過ぎないものを子どもに強制して、子どもの主体性や意欲を奪ってしまう方がはるかにマイナスではないか」と言います。

そして、子どもの学びを大人の学びにつなげるために「自分に合った学び方の習得」を目指しています。

大事なことは興味のあること、仕事で役立つことなど楽しみながら学び続けることで、学びを楽しむこと。人生100年時代の大事なスキルとなります。

4.子どもの学びと大人の学びの違い

大人の学びと子供の勉強は違います。子どもの勉強は、国語、数学、理科、社会、英語、体育、芸術などを教科書を使って、全部学びます。苦手なものがあって当然です。

これに対して大人の勉強は、芋づる式です。Cに興味があって、Cから始めるうちにAの理解が必要になり、Aを学習するというような感じです。

例えるとフラダンスに興味があって、地元のカルチャースクールに通っていたら、ハワイに行きたくなって、ハワイに行ったら英語が話せるとよいと思い、帰国後、英語の学習をするようになったといった感じです。芋づる式です。この方の英語学習のスタートはフラダンスだったのです。

学校では、全ての教科で評価されますので、苦手なものも目に付くようになります。しかし、実社会では何か1つ光るものがあって、それが生かされる環境であれば、十分幸せに暮らしていけます。

5.オール5もいらない?

中野さんは「オール5」も幸せになるためにいらないと言っています。苦手にとらわれて、セルフイメージが低くなり、本当の強みの部分に目が向かないことを問題視しています。

ピータードラッカーによると「何事かを成し遂げられるのは、強みによってである。弱みによって何かを行うことはできない」としています。

また、ハロー効果というものがあり、「1つの点で優れている人を見ると、他の点も素晴らしいに違いない」と想像してしまい、弱みが見えなくなるということもあります。

6.まとめ

大事なのは、子どもたちの自己肯定感を高い状態で社会に送り出すこと。そして、社会に出た私たちは、自分の強みを見出し、強みを磨き、強みを活かせる場を選んで生きることです。

人生100年時代です。自分がどのように成長していくのか楽しみながら学びましょう。学んだことを活かせる場で、幸せになりましょう。学びは幸せになるためにするものですから。

以上、あなたのココロにカガヤキを。ココロカガヤキ研究所でした。

※※※※※※※※※※※※
(参考文献)

(「ハロー効果」についてP131です。)

お気持ちがとてもうれしいです。感謝です。ありがとうございます。