相関と因果の違い

主張

相関と因果の違いについて説明いたします

理由

普段何気なく使用している言葉ですが深く考えずに使っているきらいがありがちな言葉ですので、今一度整理させていただきます。

具体例

これは全く相関がありません。(例文)
彼の失敗は、過去の行動の因果である。(例文)

説明

相関関係:AとBの事柄になんらかの関連性があるもの
因果関係:Aを原因としてBが変動すること

身長と体重は相関関係にあります。身長が高い人は一般的に体重が重い傾向にあります。他には客数と売り上げにも相関関係はあります。

ストレスと鬱病は因果関係です。ストレスが原因として鬱病になることが多いためです。

主張

相関関係とは

相関関係とは、ある要素とある要素が互いに関係し合っていることを指します。
以下が相関関係している要素の代表例です。
・子供の「数学の点数」と「理科の点数」
→数学の点数が高い子は理科の点数も高い傾向があり、反対に理科の点数が低い子は数学の点数も低い傾向がある。
・高齢者の「運動量」と「体力」
→運動量が増えると体力も増えるが、体力が減ると運動量も減る傾向がある。

因果関係とは

因果関係とは要素同士が原因と結果の関係にあり、ある要素が原因である要素に影響を与えていることを指します。
相関関係との違いは、関係性を示す矢印が双方向ではなく片方向だけであることです。
そのため要素Aと要素Bが因果関係にある場合、要素Aが変化したときに要素Bが変化することはあっても、要素Bが変化したときに要素Aが変化することはありません。
以下が因果関係している要素の代表例です。
・「気温」と「アイスクリームの販売数」
→気温が高くなればアイスクリームの販売数も増えるが、アイスクリームの販売数を増やしたところで気温が高くなることはない。
・子供の「身長」と「足の速さ」
→身長が高い子ほど足が速い傾向があるが、足が速くなれば身長が高くなるわけではない。

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