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使用期限が12年も過ぎたフィルムで桜を写す

フィルムで撮っていることをあちこちで話していたら、話を聞きつけた親戚からこんなものが送られてきた。

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コニカミノルタ 業務用カラーフィルム。フィルム歴の浅いにとっては富士のイメージが強い業務用フィルムでしたが、コニカにもあったんですね。

注目すべきは有効期限で、2007年の3月。親戚いわく「古いカメラと一緒に倉庫に眠っていたからあげる」とのことでした。これはありがたい。

このフィルムの保管期間を我が家でさらに伸ばすのも微妙なので、すぐさま使ってみたい。しかも今はちょうど桜の季節。近所の小川まで桜を撮りに行ってきました。

Camera:Leica M3
Lens:Summicron 50mm F2 1st(collapsible)

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これが想像以上に写ります。10年も使用期限が過ぎたフィルムも光を与えればまだこんなに輝くんですね。驚いた。

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とはいえ、写りについて新品フィルムと同様とはいきませんでした。うっすらとピンクのフィルターが乗ったような仕上がりで、インスタの加工とかトイカメラで撮ったような雰囲気になりました。

一般的に、こうした期限切れフィルムは感光材料が劣化している場合が多いそうです。具体的な影響としては、感度やコントラストの低下、色被りの発生などがあるとのこと。だから撮影のときには少しオーバーめで撮ると良いなど対策もさまざまあるようです。

たしかに、今回のフィルムもシャドウ部にはかなりグリーンが乗っていますね。

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この劣化具合はフィルムの保管状況にもよります。常温よりは冷蔵、冷蔵よりは冷凍の方が長持ちします。フィルムはなまものと言われる由縁ですね。

なので、購入時から自宅保管していた物以外は劣化具合の判断が難しい。きちんと撮るのには向かないでしょうね。

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一方で、あえて不確実性を楽しむなら期限切れフィルムは大いにあり。キレイに写せるカメラがどんどん増えていく中、どう写るかわからないドキドキが期限切れフィルムにはあります。

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一番最後の写真は自戒の念を込めて、凡ミスの写真です。12枚撮りきったあとに巻き上げをせずにボトムカバーを開けてしまいました。おかげで盛大に感光しています。たまにやるんですよね、この手のミス。

やっちまった...ありがちすぎるレンジファインダーの凡ミス

また半年後くらいに何かやらかすんだと思います。

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