見出し画像

月報Okishima Life 2024.2 漁師やってるなと思える瞬間 2/29ついに獲れ始めた

全層循環一部で確認

2月に入り、少しずつ深場で見られる魚たちが増えてきた。しかしながら、例年に比べてはまだまだ。少し獲れた!と思えば、次の日にはまた獲れない…そんな調子。
全層循環と深場の魚の関係性は非常に密接だが、2月中旬に発表された全層循環を一部で確認というのをまさに実感しているような日々。全層循環前に深場で魚を獲ることは、より高難度だ。

すでにこちらは水深80‐90m台地点まで到達してるので、全層循環完了の準備は万端だ。

琵琶湖最深部100m台近辺 扇型の航跡が沖引き跡の跡
活ホンモロコ
イサザ

漁師やってるなと思える瞬間

漁に出られない日が多い1‐2月はフラストレーションが溜まりがち。今年はエビが獲れていないのとロングスパン(1週間程度)での休漁が多いから尚更。
ただ、そういった休漁明けの漁や全然ダメだった日の翌漁はその分をぶつけたる!っと、闘争心が芽生え、より気合いが入るからそれはそれで良い。個人的には何となく漁師やってるなと思える瞬間でもある。そして翌漁で、ゴボンッ!と魚が網に入ってきた時のあのやったった!と歓喜に満ちる瞬間もまさにそれ。

やはり漁師は、漁に出てナンボ。

獲れた日の帰りはまた一段と景色が抜群

2月29日、スジエビが獲れ始める

2月最終日、その日は突然にきた。1週間ぶりの漁、少しでも状況が変わっていればと少しばかり期待を持ちつつ、さっそく1回目の網をあげると、スジエビはもちろん、他の魚の種類や獲れ方が明らかに変わっていた。これは!と驚きつつ、2回3回と網をあげたら、獲れていた昨年を彷彿させるような具合。
期待しすぎは良くないが、エビがしっかり深場へかたまり始め、これまでの一発屋ではない感触はあった。3月が楽しみだ。

網の構造を理解するまで何度も整理する

沖引きに関して、個人的には漁の実践よりも網の構造を理解する方が苦労している。実際に見て聞いて触って自分でやってみて、整理がてら書き起こしてみて、その上で分からない部分は聞いて、また触ってみてを繰り返して。
やっと60%程度は理解できたのかなーと。イチから網を仕立ててみたら理解も早い話だろうが、今となっては元の網(他の材料やロープ類ももちろん)が&貴重なのでそんなに簡単には踏み切れない。
でもこの先を考えると覚える必要性はあるので、部分的にでも仕立ててみるか。非常に慎重になってしまう。

生簀の蓋に魚用メジャーを設置

漁船にモノが溢れると動きづらくなるので、生簀の蓋に魚用メジャーを描いた。水からあげた魚をペタッと置くだけ。想像通りの使いやすさで、重宝しそう。

深場の魚が美味しい時期

この時期は深場の魚の身が締まって美味しい時期。今年はとくに大きめのウグイにハマってる。

ウグイの塩焼き
ウグイの刺身
30cmハスの塩焼き このサイズ初めて網に入ってきた
ホンモロコの南蛮漬け
イサザの磯辺揚げ
ニゴロブナの子

今回はここまで

今年は天候の影響で休漁日が多いように思うが、獲れるようになってきたことに期待をしつつ、3‐4月末の沖引き禁漁まではバリバリやっていきたいと思います。
では!

良型の引っ掛け棒を4本ゲット
今年も獅子舞に来てもらえました


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?