見出し画像

2019-03-11 Tech-on Meet Up #05 「xR meets Everything 〜VR/AR/MRが変える日常と取り巻く技術たち〜」

2019/03/11 に開催された Tech-on Meet Up #05  「xR meets Everything 〜VR/AR/MRが変える日常と取り巻く技術たち〜」 のイベントレポートです。

●イベント概要
今回のコアテーマは「xR(VR・AR・MR)」
・VR(Virtual Reality:仮想現実)
・AR(Augmented Reality:拡張現実)
・MR(Mixed Reality:複合現実)

”マトリックス”、”電脳コイル”で表現された近未来に心踊らされて早10数年、近年では「Pokémon GO」などエンターテイメントコンテンツから、企業向け市場への拡大も期待され、2022年には全世界のAR/VR関連支出が1000億ドルに達すると言われています。

今回は「xRが変える日常と取り巻く技術」をテーマに、xRと様々な技術を組み合わせて、新たな体験価値提供、課題解決に取り組んでいる事例、およびその技術をご紹介いただきます。

「xR」に関わる方はもちろん、今回のTech-onを通じて、未知の技術や日常の扉を叩いてみたい方まで、ご参加いただいた皆さまの交流を通じて、更にxRの世界がぼくたちの生活の隅々まで広がることを期待しております。

■VRの現状と未来

ナーブ 多田英起 さん

画像1

●NURVE
・「もしも」が見えれば人の暮らしはもっと豊かに。
・6年くらいやっていると VRの技術全てに飽きてくる
・どこでもストア
  VRで内見
  ショッピングセンターに無人の店舗
  VRで店員さんが登場
  どこでもドアがもしあったら

●ナーブが解決したい課題
・見えない課題を解決したい
・ライフイベントにおける構造的課題
  家、車、結婚
  ライフイベントは店舗と利用者で情報格差が大きい
  -> でも、大きな買い物
  -> うまく伝えられないことから負のスパイラル

●VRで解決する理由
・VR/ARの登場で新たな購入プロセスが出現する
・紙媒体 -> インターネット -> スマートフォン -> VR/AR
  情報量が増えていく
  体験で補う部分が減っていく
  テキスト + 画像 + 動画 + 仮想体験

●学習曲線
・渡している側と受け取る側で格差が激しい
・これをVR/ARで補う

●どこでもストアなら
・世の中のすべてのデベロッパーの物件が見れる
・オンライン完全クロージング
・内見しなくても4割が買っている
  マンション購入で見ているのは、モデルルームというニセモノ

●NurbeCloud
・BIしたい -> redash
・VRで飛んでくるデータはペタ単位
・データが膨大すぎて消えていってしまう
・問題点
  本番のシステムを直接読みに行っていた
  -> Treasure Data を間に挟んだ
・ユーザが何に興味があるのか、何を見たのかを知りたい
  でもはじめにはわからない
  Treasure Data に貯めて後で考える

●VR Ad
・VR広告は30%以上の購入率!
・やってみた結果、機械学習が必要だった
  Hivemall使ってます

●まとめ
・自社のデータを完全に分析仕切っている会社は少ない
・急速に成長して、クエリが返ってこないことも
・新しい分野だったから、分析のタグがわからなかった
・TDを入れて、副次的に劇的なスピードアップ
  -> エンジニアが幸せになった

見せて、分かって、買ってもらう」この威力は抜群
購入率が 30 -> 50% になるなら、納得して購入できているはず


■xR × 施設型エンターテイメント

ティフォン 村上俊介 さん & Yichuan Shao さん

画像2

●TYFFON
・Enchant Your World
・アプリ
  DISNEY SIDE ※アメリカのみ
・MR ATTRACTIONS
  CORRIDOR
  FLUCTUS
・TYFFONIUM
  ダイバーシティ
  渋谷

●CORRIDOR
・4.5m x 8.5m の空間をバックパックPCを背負って動き回る
  自分の足なので没入感高い
・実際の画像を切り抜いて、アプリ内で合成
  撮影時は明るいので、アプリの光に合わせて加工

●Navigation
・同じ空間を歩き回るから、先に行かれると崩れる
  リングを持って一緒に歩いてもらった
・ナビが光る板だけだと、気づいてもらえない
  魔法陣を床に設定、その上を歩いてもらう
  光が流れるようにしたり
・エレベータ
  入って、ふりかえってインタラクションの流れ
  気づいてもらえず
  はじめにエレベータを用意して、スタッフが案内
  インタラクションなしでも進めてしまったり

●Sound
・Unity Audioだけ
  -> Wwise, Auro-Headphones導入
・迫力を出したい -> 全体が大きくなってしまった
  -> ダイナミックレンジを拡大
・イベントの間が静か
  間を埋めるME
・イナゴサウンド
  音量を数で制御 -> 遠目、近め、耳元で噛み付く の3種類に
  音源自体がクロスしていく
  S字カーブで近づくほどに音が大きくなる

●TYFFONIUM
・店舗から体験が始まっている
・クロマキもテーマカラーの紫に挑戦
・動き回る広さ + 少しのバッファ
・ライトの調整も
・待ち時間は、アトラクションの世界観を映像で見てもらう
  カフェも併設

●運用tips
・xR施設は毎日トラブルが起きる
・ソフトよりハードのトラブル
・原因切り分けのノウハウは意識して貯める


■XR x ComputerVision

KDDI 水田修 さん

画像3

●KDDI
・XR分野の取り組みは幅広い
  XR x Computer Visionの切り口で
・C向けハイエンドVR -> モバイルVR
  SXSW2016
    HTC Vive
    コミュニケーションを楽しむ
 -> C向けXR

●境界線が曖昧になってきている
・VRの機材でARのように見せる
  カメラパススルー + VRコンテンツ
・ARで見えている中にVRのどこでもドア

●CV:現実世界の理解
  Object Detection
  Depth Map

●XR x CV
・体験価値を向上
・スマートグラス: ODG R-9

●あらゆるリアル体験がターゲット
・チャンス
  場所 x スポーツ、エンタメ、ゲーム、実用
・ビジネス課題
  歩きスマホ: Device
  コンテンツ簡素化: CV/AI
  コンテンツ共有: Cloud

●CGI x XR
・バーチャルキャラクターガイド
  一緒に歩きながら、展示物を説明
  対話、モーションを作り込んで後ろに人がいない

●AIは進化せていく
・大手町牧場
  はじめは、位置に連動、自由対話
  バーチャルキャラクターの派遣業
・飯田市 AVIAMA総会
  多言語ガイド
    翻訳を追加
    まだ、固定のやり取り
・CEATEC2018
  ここの予算で多言語自由対話
・一宮市市役所
  年齢別対応
    VRだと視差があったり、女性だと興味がなかったり
    ARだと未就学児とかでも興味を持ってもらえたり
  ガイド開始時に写真を撮って、年齢に合わせたガイド

●Character AI
・常時InputのCV x AI
・いつでも聞いている、見ている
・状況の記憶をもたせる
・言う事聞かないGoogleHome

●まとめ
・現実世界を理解して、コンテンツ拡張 -> コミュニケーション
・市場は広い
・CV分野の成長は早い。拡張を前提にしたアーキテクチャが必要


■AR今昔 〜セカイカメラから10年、最新テクノロジーでARはどうなる?

カブク 高橋憲一 さん、小島英揮 さん

画像4

●小島英揮 さん
・パラレルワーカー
・コミュニティマーケティング

●高橋憲一 さん
・カブク
・Unityによる〜本
・UnityとARKitで作るARアプリ

●ドロイド会議が今回のセッションのきっかけ
・あのアプリを現在の技術でつくったら

●エコシステムがエコシステムを生み出す「不可避」な流れ
・<インターネット>の次に来るもの
・CloudComputing
  -> BigData
   Mobile
    -> AI
     IoT
     VR/AR/MR

●xR = VR/AR/MRのポジション
・外界を遮断していくとVR
・電脳コイルはARの世界観

●VR/AR実行環境としてのスマホの重要性
・インターネット接続、アプリ利用、ジャイロセンサー
  整った端末を多数が持っている
・開発環境
  ARCore, ARKit
  Unity
・ビジネスになるのは、これらが揃っているから

●2009年
・エアタグ:見えている場所にCGを置く
  タギング・ザ・ワールド
  ここに来た証拠を残す
・子供の成長記録にも使ってもらえていた
  -> サービスは継続しなければ!
・10年前にARそのものをビジネスにしていた

●ARアプリに必要な機能
・client
  カメラプレビュー
  タグの表示、作成
  位置情報の取得
・server
  タグデータの保存、取得
  ユーザ認証
・全部手組みだった
  作るほど、メンテナンス工数がかさむ

●課題だったことは?
・マネタイズができなかった
  エアタグで広告
・フィルタリングがうまくできなかった
  不動産カメラ状態
・膨大な情報を、ユーザに合わせてレコメンドすることができなかった
  見た目には力を注げたが。。。

●2019なら
・client
  ARCore
  Java, Kotlin
・server
  Firebase
  GeoFirestore
  -> server side は書かずに済んだ

●ARCoreを使った開発
・Java, Unity, Unreal, iOS
・3Dモデルのインポートプラグイン
  Android Studio
・イメージタグはレイアウト感覚で実装できちゃう
・unityは外せない
  3Dならunity
  いきってたけど、悔い改めた

・tangoの民主化
  googleが開発中?
・InstaSaber
  白い紙 -> ライトセーバー
・Wanna Kicks
  足 -> 靴
  ネイル、ジュエリー版も

●あのセカイは普通になる!
・敷居が下がったことで、アイデアが実現されていく
・サービスにフィードバックして、一緒に成長させましょう!


■感想

xRの情報量からくる納得感、これに個別の顧客にパーソナライズされた
web接客がつながったら、どんな世界が創れるか、楽しみですね!

ホラー要素が苦手なのでゾワゾワしながらお話を聞いていましたが
一つ一つ体験の課題を解消するために、テクノロジーの使い方をカイゼンしてきた流れに「なるほど〜」をたくさんいただけました。

常時InputのCVxAI、すてきですねっ!日常の中で、自然な流れでAIが生活を拡張してくれる、そんな状況をつくっていきたいです。

10年前の仕組みが整っていない中で、ARをビジネスにできていたセカイカメラ。悩んでいた内容も、個客に合わせたUXを提供できなかったこと。
早すぎです!本当にすごいですね。

事業を継続していくためにも、新しいテクノロージの作り込みがボトルネックにならないように、分割した仕組みから、最新を取り込み続けられるアーキテクチャが必要ですね!

「この場だけの出来事にしないために、情報を発信していきましょう」
小島さんのこの言葉で、イベントでのtweetをはじめたのを思い出しました!

たくさん、学びとワクワクをいただけました!
登壇者の皆さん、運営の皆さんありがとうございました!!


この記事が参加している募集

イベントレポ

いつも応援していただいている皆さん支えられています。