12/文月/18

月に数回ある、雑誌の発売集中日。

GINZAの編集長が変わって、3回目くらいでしょうか。
マガジンハウスの人事異動はファッションプレスなどのサイトにも確かニュースとして載っていたし、ファッション業界にとっての一大事なのだなとしみじみ思います。
カーサブルータスのほうは代替えして最初の特集が猫村さん、そのあとかしゆか→今の表紙もかわいく女の子で、元々カーサの猫村さんなどかわいい面もあったとはいえ、表紙からしてちょっと裾野を広げられている感じがします。ただカーサブルータスは、私自身が元々雑誌の対象としている人物ではないので、以前のものも今のものも面白く読みますが、ど真ん中カーサを必要としている読者層がどう受け止めているのかはまた別だろうと思うし、興味があります。

そしてGINZAです。
私はおそらく想定読者層の一員だと思うのですが、リニューアルに際してはそれなりに驚きました。前編集長の方針と全く違うものを出してきたことで、それがどう転んでも「変えていく」という強い意志を感じました。
GINZAは創刊からずっと見ているのですが(ずっと購入している訳ではないですが、一時は定期購読していました)ある一定の期間で変わっていくことも1つのミッションなのかな?という位、変革を恐れない雑誌という認識です。編集長交代ごとに、連載陣もごそっと入れ替わるし、それがどんなに人気の連載でも変わってゆくことのほうを優先するようなイメージ。

私の勝手な憶測になりますが、oliveは変わらなかったことが伝説的に愛された原因だと思うし、それを途中で売上減少の対策として変えたのが遅すぎたうえに、変わらないoliveを愛していた人たちからも「何か違う」となったのが終焉の原因かと思うのですが、それを踏まえて、GINZA(成長したolive少女の受け皿という一面もあると思っています)は、どれだけ今良い状態でも、定期的に「変える」ことにしているのかなと思っています。
本当に勝手な憶測なのだけど。

前編集長になったときのGINZAはとにかく「情報量多め」な印象で、クールというよりはフレンドリーな雰囲気。提案も多く、はじめこそ「なんか雰囲気変わってしまったな…」とやや冷めてみていた私も、隅から隅まで読むのを楽しみにしていました。
そして今回の変革。
情報量絞ってきている。1枚のきれいな写真をきれいに見せるために、絶対詰め込まない。大人で洋雑誌のような雰囲気。
これまでと真逆の路線に行くことに決めたことを理解しました。
ちょっと私の好みにはクールすぎるのですが、きっとこういうのが好きなひとはいる筈なので、これからどうなっていくのか見ていきたい。というのが今の気持ちです。新しいものを受け入れないというのはかっこ悪いし。

雑誌は要らない世界なのかな、とも思うのですが、ふと目にした記事で知ったり、閃いたりすることもあるので、私はやっぱり好きです。
東京のどこかで、こっそりと色んな雑誌の発売日を楽しみにしています。

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