この街の記憶 ショートショート
ギラギラと熱い太陽が私を照りつける。
太陽はちょうど真上だ。真夏日とはこういう日のことを言うんだと思う。なぜこんな日に母校に行こうと思ったのだろうか。自分を責めた。
駅でバスを待てば良かったか。でも2時間に一本しかないバスを待つのは億劫だ。結局歩くことにした。炎天下で暑かったが、歩きながら昔のことが蘇ってきて懐かしい気分になれた。
ちょうど今歩いている場所は、お祭りで餅まきをやっていた場所だ。私がお祭りで一番好きだった場所。いくつかの地域の神輿が集まってきて、ねりが始まっ