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車載カメラxBlockchainで打倒Googleを目指すHiveMapper

一時期前に一世風靡したBlockchainは詐欺まがいの暗号通貨の影響で地に落ちた感がありましたが、実業連携したものは生き残っています。
データ利活用したトークンエコノミーは最たる例ですが、HiveMapper社は車載カメラxトークンでのマッピングを通じてGoogle-Mapの代替を目指しています。
車載機器を活用したコミュニティ構築/リワード提供は楽しさを追求するには良き手段と思われます。

1;Googleマップへの対抗馬を目指すHivemapper

 マッピングデータを源泉としてトークンエコノミーを展開するHiveMapper社が本年後半に新型車載カメラを発売予定で、これによりGoogleから市場シェアを奪う算段とする
 2/21に発表された[Hivemapper Bee Camera(Bee)]はマッピングの分散化/手頃価格でのデータアクセスを可能にする取り組みの一環と位置付ける。既存の中核顧客である配車/配送事業者を超えて、フリートマネジメント領域への進出に加え、より新鮮で価値ある地図データを取得する能力を大幅に強化できる可能性を掲げる

 Hivemapperの運営責任者:Gabe Nelson氏は下記のようにGoogle-Mapへの対抗を語っている
 -[Googleの車両はハイテク/高コストのため地図更新が頻度高くとも年1回程度、HiveMapperは地鵜の原材料をはるかに早く構築できている]
 -[現在15,000人を超える顧客のバックオーダーリストがあり、Beeの出荷開始後には受注速度はさらに加速すると予想している]

 HiveMapperのカメラは地図データ収集以外の目的でも購入される傾向が出てきている。
 例えば、物流/流通関連のドライバーが安全性を確保するためのドラレコとして活用しつつ、地図収集/アップデート機能を通じてトークン獲得も可能になる。
 Blockchain原理主義からはトークンの特色である[ロイヤリティ/情熱によるコミュニティ構築]という点から後退しているという声もあるが…

 運営責任者:Gabe Nelson氏は[自分が貢献したデータに正当な報酬を得ることを望むのは当然だが、ドラレコ利用の場合にはドライバーにとってトークンを超えた価値が必要]と述べている

2;Beeについて

 Beeは[ハンズフリー/受動的]なカメラを目指しており、価格は[549ドル(LTEチップ搭載)][449ドル(Wi-Fi)]の2種で現行カメラよりも以下の点で強み
 -耐候性:ドライバーの用途に応じて車外に取り付けることが可能なほど堅牢
 -接続性;サーバへの映像データアップではアプリを介さず、Beeでデータ処理/アップロードする(エッジ処理)
 -機能性;大型GPSアンテナ(より正確な位置情報を得る)/撮影(毎秒30フレームで4K映像を撮影)

 2/21から予約注文が開始され、2024-3Qには出荷を開始する予定
 Beeにより顧客販売データの改善に加えて、新たな事業機会も創出されるとする。場所監視ツール:Scout(23年末リリース)では[顧客がマークした場所をHivemapperドライバーが通過すると画像を受信可能]で、物流事業者による運送管理/ドライバーへのインセン供与などが可能に
 既存カメラを使う人もBeeに変えることで、データ提出時に拒否される可能性が低くなる(より高品質な地図データの生成が可能)。また、AI活用での[カメラの自律化]も可能に

3;Hivemapperとは

 ソラナ基盤の分散型マッピングPJで、個人運転手が車内に専用カメラを設置して道路状況などを撮影して最新の地図データをシェアする。
 投稿者(データ提供)は暗号資産;HONEYトークンを入手、地図購入者(利用者)はHONEYで支払いを行う。シンプルなダッシュカムを用いて誰でも地図提供可能で、地図の網羅性/情報の新しさ/高い品質が特徴

 地図情報は今や経済/技術インフラの重要要素となっているが、大部分はGoogleが提供。本PJでは地図情報の民主化を掲げる。
 CEOのAriel Seidman氏は[地図作成は、複雑/高価/手間と時間といった要因から提供できるのはGiga-tech程度。今回PJではリアルタイム性/正確性を担保すべくユーザと一緒に創る]とコメント
 資金拠出するMulticoin Capitalのパートナー;Tushar Jain氏は、[Hivemapperは前例のない事業領域で新鮮さや品質を武器に、コスト効率の良い方法で実現している]とする

 基盤であるソラナはDApps開発ができる、ブロックチェーンPFの1つ。イーサリアムに近しいが、特徴は[高速処理/低コスト]であることで、PoS(同意アルゴ)によるステーキング報酬を得られる点も魅力
 ほかのPFとの相互連関性もあり、将来的のより広いPFであるイーサリアムでの移植/稼働も狙える

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