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中国EVバブルの前兆…WMMortorsが破綻へ

中国EV専業メーカーでついに破綻が出ました。
Weltmeister(世界チャンピオン!!)のブランドで展開するWMMortorがパンデミック/原材料価格高騰/資本調達不備などを要因として破産申請。
一方で、事業再生するといっており日本で行くと民事再生に近しいものかと。

https://europe.autonews.com/automakers/chinese-ev-maker-wm-files-bankruptcy-no-1-market-heats

1;WMMotorの破綻

 10/10のWeibo投稿によると、WMMotorは上海の裁判所に正式に破産申請したとのことで、中国の国営企業破産情報開示PFでも開示。申請理由として[パンデミック][資本市場の低迷][原材料価格の変動][調達の失敗]を挙げ、戦略の再調整/債務整理で事業救済したいと述べている
 10/10時点で再建プロセスが開始されたが、同社のEV保有者にサービスを提供し続けている。声明によると
 -[再編プロセスを通じて、事業内容/ビジネスモデルを徹底的に見直して最適化を図ることで、コスト削減/効率化を図って持続的な発展を実現する]
 -[また、再生に向けて世界中で戦略投資家を探しつつ、債権者/株主と協議を続ける]
 -[今後も市場の変化や業界動向を注視し、再編後を見越して製品/サービスの向上に努める]
とのこと。

2;WMMortorとは

 WM Motorは2015年創業のEV製造企業。創業者のShen氏は吉利汽車の元取締役/中国VOLVOの会長を務めた人物で、環境配慮/コミュータ向けを特徴とするEVを手掛け、お手頃価格のEVを提供してきた
 9/12にKaixinAuto-HDによる買収が予定されていたが、最終的に撤回され、今回の破綻に至った
 直近調達ラウンドでの企業価値は70.4億USDで、これまでの調達総額は27.5億USDに達する

3;特徴と外部の評価

 WMMortorは同業他社同様に資金調達の積極的なマーケティングで流星のごとく登場、生産規模を拡大しようとして最終的には急落。IPOに関してもNYでなく上海のStar-Boardに上場する特異なアプローチをとった
 大衆市場をターゲットとする点、走行すれば一気に拡大して規模で競合他社をリードしえたが、恐らく誤った情報に基づいた戦術だった…以前に同社は[幼い子供を持つ親が顧客ベースの69%]を占めていると述べていた。

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