生き残りをかけて資金調達/事業提携などに動いていたFiskerですが、提携交渉打切及び上場廃止執行で財務コベナンツヒット/即時融資返済条項発動など、ついに命運が尽きたようです。
これまで日産/マツダと交渉を続けつつ事業継続に動いてきましたが、窮地を脱することは出来なかったようです。
今後、事業/資産売却での資金獲得や身売り等が想定されるところ、引受先には注視必要だと思います。

https://www.reuters.com/business/autos-transportation/nissan-fisker-advanced-talks-investment-partnership-sources-2024-03-01/

1;Fiskerの事業継続はほぼ不可能に…

　3/25の当局むけ書類でFiskerの提携交渉打ち切り/短期資金調達の不備が明らかになり、事業継続に向けて新たな戦略を検討することに。
　日産との潜在的な交渉に変わり,[組織再編/資本市場取引/自社株&債券の買戻し]や[既存負債買戻し/株式発行/資産や事業売却]があるとのこと
[提携交渉]
　3/22に大手自動車メーカー(日産と目される)が交渉を打ち切ったが理由は不明。別報道ではマツダとも交渉を行っていたが、最終的に残ったのが日産だったと。
　先週に発表された1.5億ドルのCB発行にあたって交渉の継続が条件だったが連鎖して資金調達も不可能に
[資金調達]
　提出文書でFiskerがCB発行に絡むクロージング条件を放棄するように投資家に求めている

2;NYSEからの締め出し

　3/25にNYSEはFiskerの株式取引を停止、上場廃止に向けて調整していると発表。NYSEはFisker株が[異常に低い株価]ゆえに上場に適していないとし、1か月前に[30日間で株価が1ドルを割って起伏の見通しが無い]と警告していたことへの最終対応
　提出文書でFiskerは上場市場の変更及び財務コベナンツヒットについて表明、財務的には死の宣告を受けた
　-上場市場に関してはOTC-Pinkなどの店頭取引市場への移行を期待
　-上場廃止により融資の財務コベナンツにヒットして、現状で返済不可能な融資の返済条項が発動