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Sprint/T-mobileの統合をFCCが承認

現地時間16日に米FCCがT-MobileとSprintの経営統合に承認判断を下しました。
これにより下記効果がまずは予想されますが、まだ州検事による訴訟を乗り越えるという障害もあり油断禁物な状況です。
 -米国での5G-NW整備/商用化の進展
 -SBMにとっての債務足枷の消失(より投資しやすい環境の創出)
  *WeWorkとか、新しい火種が出てますけどね…

<統合承認について>
・米FCCがT-MobileとSprintの経営統合を承認、月内に承認文書公表予定
 ┗賛成3(委員長+共和党委員)/反対2(民主党委員)
 ┗司法省は7月に既に承認判断(条件付きで)
  →2社はDish-NWに[一部基地局と小売店舗の売却][DishへのNW使用許可(7年間)]を求められる
・ちなみに2社は本件統合目的を[5G-NW展開でAT&TとVerizonに対抗するため]とする
 ┗FCCによる統合承認にあたって、統合から3年以内に米国人口の97%に5Gを提供しうるNW構築に合意

<もう一段の障害>
・NYをはじめとする17州の州検事が本件統合に対して反対訴訟を提起
 ┗市場競争が妨げられ料金値上げにつながる、というのが訴訟理由
・訴訟に関しては12/9に審理が行われる予定だが、統合実務は進めるとみられる

<他>
・反対票を投じた民主党委員のコメントは下記の通り
 ┗「合併で寡占市場が生まれると、航空/成約なので起きたことが再び発生する。本件合併は競争阻害/料金高騰/品質低下/イノベーション妨害といった災厄を引き起こすだろう」
  (航空では手荷物料金アップ&シートが狭くなって、製薬では薬剤の高止まりがまだまだ起きている)

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