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映画感想「1秒先の彼」

先日、7月7日公開の映画「1秒先の彼」舞台挨拶付きプレミア上映会に行ってきました。

映画『1秒先の彼』

物語の舞台は京都。周囲よりワンテンポ早い生活を送る郵便局員ハジメと、周囲よりワンテンポ遅いレイカが、「消えた一日」をきっかけに交じり合っていくラブストーリーです。

映画ではこの「時間感覚の差」がキーポイントになっていくのですが、それ自体がメッセージになっているのかなと思いました。思い立ったが吉日というけれど、穏やかな人生を考えるとゆっくり時間が流れていく様子を想像してしまう。この矛盾をあなたはどう捉えるか。せっかちさんとのんびり屋さんという風に、時間感覚が性格にも影響してくるなら、どちらを取るかは結構重要になってくるのでは?でもそもそも選べるものなのでしょうか。

私は、同じ教室で同じ授業を受けているクラスメートでも、同じ家族でも、時間の感覚が違うなと感じることが良くありました。あの子は給食食べるのゆっくりだなとか、この子の登校時間いつも攻めてるなとか。でも、SNSを使うようになって、リアルタイムで何をしているかがよく分かるようになった今、私も同じくらい充実できているかなと考えるようになってきています。無意識のうちに、私はみんなと同じ時間感覚を持っているような気がしていたのだと、映画を観て気がつきました。私の「今」は誰かにとっての「1秒先」かもしれない。そう考えるきっかけをくれる映画です。

本作は2020年の台湾映画「1秒先の彼女」を日本版にリメイクしたもので、男女の設定が逆になっています。私は「1秒先の彼女」のほうは見たことがなかったのですが、「1秒先の彼」がとっても面白かったので今度見てみようと思いました!

試写会というものにはじめて行ったのですが、満席の映画館で感情を共有できる感覚に圧倒されました。笑いをこらえきれずに吹き出してしまったり、緊張したりするたびに、周りからも笑い声があふれたり、息をのむ音が聞こえたりして、より映画に集中できた気がしました。ライブの共鳴とはまた違うような。そして映画が終わった後に温かい拍手が起きて感動しました。これが試写会か、、。笑 そしてそして司会の方が出てきた後、さっきまで画面の向こうだった方々が続々と出てきて感動しました。これが舞台挨拶か、、。終始キラキラしていて、まぶしかったです。事前に配られたうちわ振るの楽しかったな。

幾田りらさんの主題歌「P. S. 」もすごく合っていて、また映画を思い出しながら歌詞をゆっくり眺めたいなと思いました。最初のほうに「ハジメ」がいい感じに織り込まれていた気がする。

映画体験を文章に書き起こしたのははじめてだったのですが、楽しいので映画の感想も読書記録と合わせてnoteにあげていこうと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。



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