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フリースタイルな僧侶たちへ

フリーマガジンの『フリースタイルな僧侶たち』vol.58「本気で地獄」特集に僕のエッセイが掲載された。全国のお寺や書店やカフェで、もしくはWeb上のPDFファイルでお読みいただけるそう。ありがとうございます。嬉しい!

今回、このエッセイを寄稿するにあたってたくさんの方にお世話になった。その中でも特段感謝申し上げるべき、申し上げなければならない人物がいらっしゃる。

まずは『フリースタイルな僧侶たち』編集部の新メンバーであり、大学からの友人である僧侶の秦くん。『フリースタイルな僧侶たち』の編集後記ページに顔写真が載っていたので、それを引用して紹介する。

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文面では「感無量」と言いながら実像は虚無センター分けの秦くんだが、今回僕のフリーペーパーデビューのきっかけを作ってくれたのは間違いなく秦くんである。僕がこのnoteにうだうだ書き溜めていた記事を、秦くんが編集長にプレゼンしてくれたらしい。虚無センター分けからは想像もつかないガッツ溢れる秦くん。ありがとうね。

そして『フリースタイルな僧侶たち』編集長の稲田ズイキさん。秦くんからはズイキさんについて「僕の先輩で、テレビに出たり、仏教に関する記事を書いていたりする、すごいお坊さん」という紹介を受けていた。

僕は「すごいお坊さん」というプロフィールから推察して『ONE PIECE』のウルージよろしい怪僧がお目見えすると恐れ慄いた。

そして後日、寄稿する文章の打ち合わせを兼ねて、ズイキさんとzoom越しに初対面を果たす。

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ズイキさんはとても物腰が柔らかく、謙虚で寛大な方だった。怪僧ウルージ説は杞憂に終わった。ご自身では「人間ではない」と仰っているが実際には人間味とユーモアに溢れた方で、原稿添削の際には「全然ダメ!!やり直し!!」と叱責されるに相応しい拙文に対しても「ここの表現がとても素敵です!そこに至るまでを丁寧に順序立てて書けば、もっと伝わりやすくなりそうですね!」などと、木に登らせる勢いで豚を煽てていただいた。本当にありがとうございました。

最近のズイキさんといえば『Vジャンプレイβ』の連載が面白くて読むたびに「おもろっっ」と脱帽を促されている。そして集英社から本を出版なさった。すごい。秦くんの「すごいお坊さん」という紹介は全く間違っていなかった。

そのほか僕の一挙手一投足に関わった全ての方にお礼の土下座をして回りたいのだが、泥酔者を介抱するかのごとく背中をさすって励ましをくださった上記2名の名前を挙げることで全ての方への謝辞に代えさせていただきたい。改めて、みなさま、本当にありがとうございました。

今回寄稿したエッセイは「芸人と地獄」というテーマでうだうだ書かせていただいた。その内容は誌面でお楽しみいただきたいが、端的にどういうことを書いたのか、編集部の方が図らずもまとめてくださっていた。レイアウトの妙で生まれた短歌が、それを言い表している。

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僕たちは地獄の底に寝転んで誰より高い空を見ている/鈴木ジェロニモ


『フリースタイルな僧侶たち』vol.58「本気で地獄」特集、ぜひお読みくださいませ。

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