「本当に、好きなことだけやってていいんですか?」
おはようございます!
最近よく、こう聞かれます。
「いつも、けーさんはブログとかメルマガで『教育は、とてもシンプル。目の前の好きなことだけやればいいんだ』って書いていますよね?そんなんで、本当に成長するんですか?!」
なるほど〜。好きなことばかりやってると、成長しないんじゃないかな?って、不安があるんですね。
「目の前のことばかりじゃなくて、将来のこと考えて、計画を立てた方が、確実に成長できるんじゃないですか?」
とか、
「計画的な、カリキュラムって、必要なんじゃないですか?」
こうも、聞かれます。
けれど、僕は即答するんです。
「目の前の、好きなことに夢中になるだけで、いいんですよ!」って。
その理由は、2つあるんです。
1つめは「人間の化学変化」です。
将来のことを考えて、計画を立てる。計画どおりにやる。それは一見、いいように思います。
たとえば、教科書の1ページ目から順を追って最後までやれば、頭が良くなるだろう、って考えです。
ところが、これにはある、重大な欠陥があるんです。
「人間が途中で変わる」
のを、計算に入れてないこと。
いや、そもそも計算できないんだから、仕方ありませんよね(笑)
人間は、あることがらに出会うと「化学変化」します。すると、目の前の景色が変わって見えます。
見えなかったものが見えたり、見えていたものがつまんなく感じたり。
そうすると、やる予定だったことが、やりたくなくなったり、反対に、やりたくなかったことがやりたくなったりします。
これの連続なんです、成長って。
だから、計画を立てることは無意味。教育でいえば、カリキュラムどおりに育てようとすることが、無意味なんです。
2つめ。「点と点は、線になる」っていうこと。
かのスティーブ・ジョブズの有名な言葉「Connecting the dots=点と点は、線として結ばれる」。これは、教育にもピッタリ当てはまります。
僕の教室では、生徒さんが「そのときにしたいこと」を即(「あとで」じゃなくて 笑)します。「鉄は熱いうちに打て」です。
たとえば、ピアノを弾いてたら突然、絵を描きたくなった。
かと思えば、こんなゲームがしたくなった。
あ、これ、釣った魚の音を弾くっていうゲームです(笑)
「これ、ピアノに関係あるの?」って思われるかもしれません。
ところが・・・関係あるんです。
たとえば、描いた絵を見ながらピアノを弾くと、とてもイメージ豊かに弾けます。
ここまで直接的に関係がなくても、いつかどこかで「点と点が線になる」瞬間が、必ず来ます。
「ああ、あのときあんなことをしたのが、こんなところに生きるんだ!」
みたいに。
これからの教育は、いかにたくさんの知識を詰め込むか、じゃなくて、
「点=夢中になれるもの」
をいかにたくさんつくるか、にかかっています。
オンライン音楽教室を運営する会社を経営しています。他に、ピアノの先生の学校学長、作曲家・ピアニスト、オーケストラ指揮者。最近、スポーツジムにハマってます!http://himawari.ishikawa.jp